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UFC105 不屈のランディ・クートゥア。見る見る体から力がなくなったデニス・カーン。しかしヒョードルはいない(笑)。 [エッセー・闘う敗北者たち]

エメリヤーエンコ・ヒョードルがブレット・ロジャースをマットにはわした試合の余韻をいまだに味わっている今日この頃。
UFCではなかなかあのインパクトは味わえないな、というのが正直なところである。
なんかこう、試合が全体的にフラットに見えるというか。
それだけヒョードルの試合が魅力的だということもあるが。
ヒョードルの1試合が、UFC1大会の全試合よりも強いインパクトがあるのだ。
これはもちろん「ヒョードル最強」という「実質的事実」を観戦者が了解していることがまず一つ。
しかしそれ以上に、「ヒョードルとヒョードルの試合」自体がまったく他のファイターと違うクオリティを持っていると最近よく分かるようになった。
これについてはまたあらためて書きたい。

今日はマンチェスターで開催されたUFC105である。
メインのランディ・クートゥアVSブランドン・ベラ。
クートゥアにとって危険な場面はいくつもあったが、致命的なダメージを負わず反撃。
ベラも致命的なダメージを与えられるまま判定へ。
クートゥア不利かなと思ったが、なんと3-0で勝利。
この粘り。
「人間頑張ればできるんだ」などと素朴な(笑)ことを再認識させてくれるクートゥアには50歳を超えても強豪でいてほしいような。
それにしても凄いのは、試合に合わせて、そして階級に合わせて見事なシェイプにしてくることだ。

なんだかんだで熱戦が多かったUFC105である。
けれどヒョードルの試合と比べると・・とまた蒸し返すわたし。

それはそれとして、もう1つ印象的だったのが、マイケル・ビスピンVSデニス・カーン。
「お、カーン、カッコいいぞお!」などと思っていたら、あれよあれよという間にビスピンの逆襲に。
その局面のカーンの体から力が無くなっていく様子がかなり極端で、劇的というか、文学的というか・・。
強さから弱さへの反転が際立っていた。


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