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UFC106 戦い続ける男、宇野薫。しかし勝利は得られず。 2 [エッセー・闘う敗北者たち]

宇野薫はファブリシオ・カモエスと対戦した。
メインイベントまで時間的に遠く、ラスベガスの会場には空席が目立つ。
日本の総合格闘技ファンのように、「1試合目から盛り上がるぞ」という機運は、アメリカでは永遠に生まれそうにない。
しかしそんな中で試合するのも宇野薫らしい。
馬力で圧すカモエスに対し、宇野は一旦スリーパーで窮地に陥りながらも脱出。
そのシーンを含め、宇野の培ってきた技術が絶対的なピンチを作ることをことごとく防いでいく。
かと言ってディフェンスに終始していたのではなく、バランスよく打撃を使いながら、決して退屈なヒット&アウェーでポイントを稼ぐようなことはしない。
結局判定でドローに終わったのだが、両者のよさが随所に出て、退屈しない好試合となった。

それにしても、ブランクを置きながらもこうして過酷なUFCへ出続ける精神力と体調の維持、技術の維持には敬服するしかない。
日本でだけでやっていても持て囃され、しかも楽な試合も多く組まれるだろうに。
そしてそんな状況に安住しているファイターも少なくない。


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TBM

最近、同じ階級とは思えない背の高い選手、パワーのある選手、
身体に厚みのある選手が増えつつあるUFC。
そんな過酷なUFCに挑み続ける宇野選手。
素晴らしいです。
by TBM (2009-11-24 21:40) 

末尾ルコ(アルベール)

TBM様

同感です。
しかも常にハイレベルのシェイプを保っていますもんね。
比較は何ですが、「神の~」などを見ていると・・。

                       RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2009-11-24 22:50) 

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