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オルフェウス、音楽、神秘の声、「フルートとハープ」アルフォンス・カル。「怪奇小説 傑作集4」より  [ルコ的読書]

そう、「フルートとハープ」のことを書きながら、オルフェウスの神話ついて、また鮮明に思い出している。
神話の中でも、これだけ「美」と「恐怖」が混淆したものはそうそうない。
「フルートとハープ」はオルフェウスの神話ほどの恐怖はないが、黄昏時に見る悪夢のような美しさとでも言おうか。
そして音楽の物語であり、愛の物語でもある。             

木の間にそよぐ風の音は、楽の調べに和して、人びとに甘い、悲しい追憶を呼びおこすかと思われます。音楽は魂の声だからです。

  「怪奇小説 傑作集4」アポリネール他 青柳瑞穂 澁澤龍彦訳 創元推理文庫より
                  「フルートとハープ」アルフォンス・カル                   
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