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「棒の哀しみ」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「棒の哀しみ」神代辰巳監督

奥田瑛二の演じる人物造形が素晴らしい。泣きも笑いも嘆きも哀しみもせず、どんな状況も受け入れて対処する。そうした行為の積み重ねが、逆にロマンティシズムを醸し出す結果となっている。「傷」で興奮する永島暎子の芝居もおもしろい。

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