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「ワイルド・スピード MAX」ジャスティン・リン監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「ワイルド・スピード MAX」ジャスティン・リン監督

こうして観ると、ヴィン・デイーゼルの魅力とはそもそも何だったのかと首を捻るほど魅力を感じない。際立ったアクションスーンをこなせるわけでもなく、もちろん演技が上手いわけでもない。佇まいがどんくさく見えてしまうのだ、例えばジェイソン・ステイサムあたりと比較した場合。作品そのものも大味で、派手な見せ場は用意されているが演出に工夫がなく、どうにも鈍く退屈な時間が過ぎていく。最近とてもおもしろいフランスのアクション映画をいくつか観ただけに、余計に緊張感のない画面が目立った。

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