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バレエ「ジゼル」 愛の問題 6 [愛とバレエ]

夜明けの鐘が鳴り始めるのだ。
闇の世界でしか生きることのできない「ウィリ」たちは次々と去って行く。
命が助かったアルブレヒト。
じかし夜明けはジゼルにとっても「消えて行く」時間なのだ。
倒れたアルブレヒトを、「最期の」そして「精一杯の」愛で抱擁するジゼル。
わたしはこの時点で初めてアルブレヒトが本当の愛に気付くのだと思う。
徐々に「ジゼル」としての意識を失っていくジゼル。
アルブレヒトはジゼルを抱き上げ、彼女の墓まで運んで行く。
永遠の別れの時が来る。

と、こうして書いていても胸に込み上げてくるものがある。
わたしもうダメなんです、はい。(笑)
「ジゼル」とか「白鳥の湖」とか聴いただけで、もう陶酔の世界に入ってしまう。
ストーリーも音楽も通俗ギリギリ。
通俗ギリギリだからこそのパワーに満ちているのがバレエ「ジゼル」だとも言える。
このストーリーが優れたバレエダンサーたちによって踊られることで、「芸術」「通俗」の垣根を遥かに超えた凄まじい感動が生まれるのだ。

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