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〈「言葉」による革命〉・・・さあ、読書を!「群像」の「変愛小説集」で川上弘美!2014年8月8日 [「言葉」による革命]

●「女流作家」という呼称には今日びいささか問題がありますが、実際問題、多くの男性作家と女性作家の間には明確なタッチの違いがあることは事実です。
もちろん作家によります。
わたしは女性が書く小説でも男性が書いている小説でも、「男女どちらが書いているか分からないような」作風が好きです。
例えば三島由紀夫は「極度にマッチョ」な思想を持った作家というイメージが一般的には濃いけれど、その繊細きわまり内スタイルや強烈な美意識は「いわゆる男」からほど遠い、とわたしは感じます。
逆の例を出せば、先だって亡くなられた渡辺淳一は、まずメンタリティは「古い男性のタイプ」そのもので、言葉の選び方を含めてまったく肌に合わない。
女性作家としては「べたっとした」感情や作風の方はあまり好きではない。
例えば綿矢りさはデビュー以来ファンで作品も概ね読んでいるけれど、それでいて「合わない」とよく感じています。
文体もメンタリティもかなり「べたっと」感じるんです。

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