SSブログ

〈「言葉」による革命〉・・・「るろうに剣心 伝説の最期編」志々雄真実=藤原竜也はもっと派手な演出がほしかった。2014年12月23日 [「言葉」による革命]

●「るろうに剣心 伝説の最期編」出演俳優についてお話ししましょう。
まずこれも多くの人が書いているけれど、志々雄真実を演じた藤原竜也が見事だった。
原作の志々雄真実とはかなり違うんです。
原作の志々雄真実は、酔狂でいなせ。
漫画の中でも本人(志多雄)が語っているように、明治政府に復讐する気などない。
では何を目的としているか?
新たに自らの手で動乱を起こし、国を盗り、完璧なる弱肉強食の世界を実現する。
しかも「楽しみながら」。
と、まあ「漫画ならでは」のキャラクターではありますが、漫画としては非常に強力で魅力的な造形が成されていました。
藤原竜也による志々雄真実は、「酔狂でいなせ」という要素はかなり控え目。
幕末に「仲間」に裏切られた怪物的危険人物というイメージが強かった。
元より志々雄真実を掘り下げるためには尺が足りない中で、藤原竜也はその存在感の濃さと、台詞回しの迫力で場を浚っていた。
それと志々雄真実の得意技、「焔魂(ほむらだま)」の映像化は見事でした。
カッコよかった。
ただここでも大友監督の演出があっさりし過ぎている。
せっかくの志々雄真実、せっかくの藤原竜也の大芝居、そしていくらでも大仰さの許される設定なのだから、いやというほどケレン味のある画作りをしてほしかった。
「るろうに剣心 伝説の最期編」の中で飛び抜けて魅力的な藤原竜也を、もっともっと怪物的に見せてほしかった。

nice!(19)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 19

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0