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〈「言葉」による革命〉・・・CM多すぎ!「Nのために」だが、光石研を楽しもう!2015年1月22日 [「言葉」による革命]

●CM多すぎ!「Nのために」だが、光石研を楽しもう!

2014年秋ドラマの一つに「Nのために」があります。
原作が湊かなえ。主演は榮倉奈々。
湊かなえらしい実にあざとい展開ながら、2014年秋ドラマの中ではそこそこまし(笑)です。
ところがまあ驚かされるというか、「Nのために」放送中にやたらめったらCMが入って来るんですね。
「恥も外聞もなくスポンサー様の意のままに」がテレビ局というものですから、今更その倫理観を問うのも虚しいですが、それにしても「Nのために」第1話のCM大攻勢は目に余った。
この件は、わたしが常に「テレビドラマは作品ではない」という根拠の一つですが。
もっとも「Nのために」は光石研を観ているだけでもなかなか楽しい。
光石研はテレビドラマへもよく出ていますが、基本は「映画人」です。
その実力は多くの映画作品で実証されているけれど、特に観ていただきたいのは園子温監督の「紀子の食卓」と李相日監督の「悪人」です。
「紀子の食卓」は園監督の名を映画ファンに知らしめた記念碑的作品ですが、光石研は吹石一恵、吉高由里子演じる姉妹の父親役。かなり極端な設定のストーリーですが、娘たちに翻弄されるその翻弄されっぷりが見事です。光石研はマッチョな中の弱さを表現できる貴重な俳優の一人ですね。
そして「悪人」。
数々の映画賞を獲得した近年邦画界の傑作ですが、光石研が「普段の光石研」とまったく違う。
それなのに実に自然な演技で映画の流れの中に溶け込んでいる。「悪人」の光石研にはまったく感服しました。

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pandan

「Nのために」よかったです。
by pandan (2015-01-22 08:27) 

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