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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画俳優演技論」~「紙の月」大島優子は放置映画賞助演女優賞に相応しいか?2015年3月10日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画俳優演技論」~「紙の月」大島優子は放置映画賞助演女優賞に相応しいか?

2014年報知映画賞の主演女優賞が「紙の月」の宮沢りえ、そして助演女優賞が同作の大島優子です。
ちなみに作品賞は安藤桃子監督の「0.5ミリ」。
「0. 5ミリ」は高知ロケで撮影されており、安藤桃子監督の高知移住とともに、高知新聞紙上では常に大きな話題として扱われています。
そうした文脈はさて置いても、奥田瑛二ファミリーファンのわたしとしては嬉しい話題です。
報知映画賞主演女優賞の宮沢りえは文句なしとして、助演女優賞の大島優子はそれだけのものを見せたかと言えば、「見せてない」とわたしは考えます。
「紙の月」の大島優子は悪くはない。
何がどうよかったかと言えば、「いい監督に、いい作品で、いい使われ方をした」というところです。
まあ「紙の月」のスタッフ、出演者に多く賞が行くのは当然だとは思いますが、俳優たちにとって「賞獲得」は極めて大きな励みになるもの。
特に「助演」格で地道に映画へ出演し続けている多くの優秀な俳優たちの中にも章に無縁な人たちもいます。
その意味で、「紙の月」大島優子は悪くはない。
どころか、かなりいい。
けれど早くも大島優子に受賞させるのであれば、他の地道な俳優たちにスポットを当ててほしかった。
2014年報知映画賞では、主演男優賞に岡田准一が選ばれています。
その岡田准一の談話として、「ジャニタレということで、なかなかまともな俳優として認められなかった」という発言が報道されていました。
まあ言わんとしていることは分かるのですが、岡田准一のように「(ほぼ)俳優一筋に賭ける!」という人は別として、他はだいたい歌やり、バラエティやり、そして俳優も…というパターンで、それでまともに見てもらおうという方が無理です。
「ジャニーズ問題」と言うべきものは、日本人の精神性を考えるに当たり、軽視できないのですよね。



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