〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「メディア批判」～トヨタ広告、ヒュー・ジャックマンと木村拓哉の扱い。２０１５年４月２０日

●末尾ルコ「メディア批判」～トヨタ広告、ヒュー・ジャックマンと木村拓哉の扱い。

ヒュー・ジャックマンと北野武と木村拓哉が出演しているトヨタの広告がありますね。
テレビＣＭでもやっているけれど、わたしが見たでっかい新聞広告では、全面に織田信長に扮した木村拓哉がど～んといて、右側後方に豊臣秀吉の北野武、左側後方にはマルコ・ポーロのヒュー・ジャックマン。
どんな交渉、ギャランティでこの広告が実現したのかは知りませんが、見た印象は「木村拓哉がヒュー・ジャックマンと北野武を従えている」ような感じです。
ヒュー・ジャックマンが世界的にどれだけバリューを持っているスター俳優か、日本人でも知っている人が多いと思いますが、この広告を見てどう感じるでしょう？
わたしにはとてもみっともなく感じる。
「世界」と「日本」の感覚がどんどん遊離している昨今、こんな広告を作っていたら日本人のバランス感覚はよりおかしくなります。
同じＣＭでも、「松田龍平が映画の神様ロバート・デ・ニーロと会う」という体裁をとったものとはコンセプトがまったく違うと思うんです。

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