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〈「言葉」による革命〉・・・『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その27。2015年7月22日 [『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』]

『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その27。

 長い教員生活で磨いてきた(つもりの)「必殺!生徒黙らせ術」が通用しない!
 パパイヤ組の小学2年生たちは皆、丘メヒー子の佇まいに集中している!
 ここで山の中椅子子に融通無碍な対応ができるだけの人間性と技術があればよかったのだが、残念ながら他の多くの日本人と同様に、「臨機応変」がとても苦手な椅子子だった。
 騒ぎは止まない、自らの動機は昂進を始め、頬をたらたらと汗が流れる。
(いかん、これはいかんちや!へんしもこの騒ぎを収めんと、担任教師としての今後に関わる!)
 ちらとメヒー子を流し目で見た。
(そうや、この子に生徒の意識が集中しちゅうき、わたしもこの子について言うてみよう)
 つまり、皆が視線を向けている丘メヒー子を話題にすることで、自らへの注目を取り返そうとの算段だ。
「こらあ!もうええ加減にせんかね!!せっかく転校してきてくれた丘メヒー子さんが困っちゅうろうがね!!」

その時だった!

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