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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える」講座~「普遍」と「その時だけ」の問題、ジェームズ・ディーン「ジャイアンツ」。2015年10月9日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える」講座~「普遍」と「その時だけ」の問題、ジェームズ・ディーン「ジャイアンツ」。

♪初夏。エリック・クラプトンとBBキングの「Ridding with the King」を聴きながら仕事をするという。

「古典」、読んでますか?観てますか?聴いてますか?
「古典」と言えば文学に音楽、そして誕生後100年以上を経た映画も「古典」と呼べる作品がかなりできています。
「古典」に関して「古典だから」という理由のみでありがたがるべきかどうかという問題もありますね。
「古典」として名が残っているだけでも凄いことではあるけれど、やはり大きく分けると次の2通りになるでしょう。

1「創作された当時」は凄かった作品。
2「今でも」、いや、「いつでも」凄い作品。

「今でも」とワザと書いて改めたのは、「今」という尺度は極めて曖昧なものだからです。
難しいけれど、私たちは「いつでも」、つまり「普遍」の目を養わねばならない。

というけで、でもないのですが、映画「ジャイアンツ」、観たことありますか?
ジョージ・スティーヴンス監督、エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン、ジェームズ・ディーン出演。
「古典」に相応しいネームバリューを持っていながら、同じジェームズ・ディーン出演作の「エデンの東」や「理由なき反抗」と比べると「古い」という印象のある「ジャイアンツ」。
2015年に観ると確かに「古い」という感じは、同じくとても長い上映時間の「「風と共に去りぬ」などと比較しても、ありました。
「風と共に去りぬ」は欠点も多いけれど、恐るべきパワーと乱暴とまで言えるキャラクター造形が「古さ」を生じさせないですね。
では「ジャイアンツ」はもう「観る価値」がないのかと言えば、そんなことはないのです。

♪初夏。エリック・クラプトンとBBキングの「Ridding with the King」を聴きながら仕事をするという。


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