SSブログ

〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える」講座~「複製された男」美女サラ・ガドンの不条理なブロンドを愉しんで!2015年12月23日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える」講座~「複製された男」美女サラ・ガドンの不条理なブロンドを愉しんで!

カナダ映画界が近年非常にクリエイティブというか、かつてはそうデヴィド・クローネンバーグ監督が極度に目立っていて、同監督の作品で好きなものはいろいろあるのだけれど、「ザ・フライ」を「愛の名作」などと言うのは無理があるなとは感じていて、それにしても最近はグザヴィエ・ドラン、そしてドゥ二・ヴィルヌーヴといった監督の作品はとても観応えがあるし、俳優もライアン・ゴズリングやサラ・ガドン、、そしてテニスプレーヤーではウージェニー・ブシャールと、これは関係ないな。
いや関係ないとも言えないぞ。
で、映画「複製された男」は監督がドゥ二・ヴィルヌーヴでサラ・ガドンも出演している。
この作品のサラ・ガドンはある英字新聞の批評で「完璧なヒッチコックブロンド」と評されていたけれど、なるほど「複製された男」はアルフレッド・ヒッチコック監督の大傑作「めまい」に似た佇まいを持っているし、ミケランジェロ・アントニオーニ作品の香りも漂う。
「複製された男」のサラ・ガドンの髪の色は「めまい」でキム・ノヴァクがしていたような明るい金髪。
クローネンバーグ作品中のサラ・ガドンは「魔性の女」めいていたけれど、「ドラキュラ ゼロ」を観ても分かるように、本来はやや線の細い美女だ。
「複製された男」にはさらにフランスのメラニー・ロランも出演している。
問答無用の美女二人。
「不条理」という懐かしい言葉を彷彿させる作風。
原作はポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴ。
約90分間、ワクワクと不気味な雰囲気を愉しめる。

お薦めです!

nice!(15)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 15

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0