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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画であなたの人生をより美しく強靭にする」講座~スペイン内戦の影・・・見事な映画「気狂いピエロの決闘」「ブラック・ブレッド」!2016年3月1日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより美しく強靭にする」講座~スペイン内戦の影・・・見事な映画「気狂いピエロの決闘」「ブラック・ブレッド」!

スペインと言えば?

さあ、すぐに何を連想しますか?
かなりスペインに詳しい方でなければ比較的ベタなイメージが湧いてくるのが普通ですよね。
フラメンコ、パエリア、ガウディ、ピカソ、バレンシアオレンジ・・・。
あと、ゴヤの、ダリ、エル・グレコなど、美術方面はやはり凄いスペインですが、近年映画もおもしろいものが多い。
アレックス・デ・ラ・イグレシア監督「気狂いピエロの決闘」とか、これは多くのクラシック映画が引用されていて、「映画そのもの」の快感が味わえる見事な作品でした。
ちょっと日本人映画監督ではなかなか難しいなという内容。
スペイン映画界にはスペインの偉大な画家ゴヤの名を借りた「ゴヤ賞」がありますが、「ゴヤ」の名を冠してしょうもない映画しか作れなかったら無様だけれど、例えばアグスティ・ビリャロンガ監督の「ブラック・ブレッド」なんか観ていると、まずその陰翳の濃い映像に酔わされ、国際的には知られていないけれど観応えたっぷりの俳優たちに惚れ惚れし、流れるような語り口に時間を忘れる・・・。
ああ、スペインは芸術に愛される土地なのだなとつくづく感じます。
経済にはなかなか愛されないようですけどね。(微妙なフレーズ)

そして先に挙げた「気狂いピエロの決闘」「ブラック・ブレッド」とも歴史上名高いスペイン内戦が大きなファクターになっている。
スペイン史の汚点とも言うべきスペイン内戦ですが、結果的に「芸術を生む」大きな原動力になっている。
もちろん「内戦があってよかった」なんてわけありません。
が、「極限状態を見た」からこそ生み出せる力が存在するのも事実です。

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