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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画と文学であなたの人生をより強く美しくする」講座~かなり恥ずかしい、ビートニク文学の映画化「オン・ザ・ロード」。2016年5月26日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画と文学であなたの人生をより強く美しくする」講座~かなり恥ずかしい、ビートニク文学の映画化「オン・ザ・ロード」。

アレン・ギンズバーグ、ジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズ・・・と言えば、ビート・ジェネレーション、あるいはビートニクの作家たちで、しかしわたしの好みではあまりありません。
ビート・ジェネレーションの中で飛び抜けて高名な小説がジャック・ケルアックの「路上」、つまり「オン・ザ・ロード」。
その映画化がウォルター・サレス監督の「オン・ザ・ロード」ですが、これがなかなか観ていて恥ずかしくなるような内容で、いわゆる(笑)「赤面映画」となっております。
まずウォルター・サレス監督がチェ・ゲバラの若き日を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」も撮っているのだけれど、むべなるかなというか、 わたしはキューバ革命やゲバラについてずっと関心を持ち続けている人間なんだけど(かと言って、共産主義者じゃありませんよ)、あの映画のように美化されると(う~ん・・・)となってしまう。
ケルアックの「路上」に関して思い入れがないので「オン・ザ・ロード」を観ていて「腹が立つ」ようなことはなかったけれど、ケルアック自身がモデルとなっている主人公を含め、とてもじゃないがサム・ライリー、ギャレット・ヘドランド、トム・スターリッジら主要な俳優陣がビートニクムーブメントを起こした人たちには見えない。
そうした人たちが「いかにも」な演技をし、退廃風な雰囲気を漂わそうとするけれど、上っ面だけに見えて、そう、恥ずかしいんです。

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