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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「芸術論」~「プライムニュース」出演の横尾忠則と反町理の質問、そして芸術と「あちら側の世界」の関係。2016年9月13日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「芸術論」~「プライムニュース」出演の横尾忠則と反町理の質問、そして芸術と「あちら側の世界」の関係。

BSフジの「プライムニュース」は司会の反町理のさばきぶりが割と好きでちょいちょい観ています。
2015年11月にゲストで横尾忠則が出演していましたが、いつもはだいたい政治家や政治関係の学者、評論家のゲストを迎えることの多い番組だけに司会の反町理がどんな質問をするかなどに注目しました。
結論から言えば、反町理、「よく頑張った」が、「かなり見当外れな質問もあった」です。
反町理、どうしても理詰めで理解しようとします。
一枚の絵を見ながら、「ここにこれが書かれているのはこれこれこういう意味があると理解してよろしいでしょうか」的な質問が多いんですね。
それは政治家や学者、批評家などが相手であれば有効な質問足りえますが、芸術家は人にもよるけれど、そんな理詰めで創作してはいないものです。
理詰めで自分の作品を説明できる人もいます。
でも横尾忠則の今までの作品、書いたもの、発言などに注意しておれば、インスピレーション主導の芸術家であることは明白です。
さらに言えば、横尾忠則本人の自覚としては、「常にあちらの世界と交信している」はずなんですね。
「あちらの世界」などと聞くだけで嫌悪感を催す方もいるでしょうが、例えば横尾忠則、あるいは美輪明宏といった芸術家たちにとって「あちらの世界との交信」は当然のことであって、それ無しでの創作活動・表現活動はあり得ないものだと思います。
そうしたことを心理学的に解釈しようが、脳科学的に解釈しようが個人の自由ですが、アラン・ポー、ボードレール、カントなど多くの偉大な芸術家、哲学者の作品は「あちらの世界」の認識無くしてはあり得なかった事実を忘れてはならない。
もちろんだからと言って、明らかに愚劣にして危険なカルト宗教的言説を信用するようなこちになってはなりませんが。

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