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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「料理であなたの人生をより強く美しくする」講座~シチューを焦がした革命・芸術 末尾ルコ。2016年12月23日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「料理であなたの人生をより強く美しくする」講座~シチューを焦がした革命・芸術 末尾ルコ。

クリームシチューが焦げた!
失態の理由を捻挫に帰してしまうつもりはないが、足の痛みにまったく気を取られなかったと言う話にもいかない。
なにせ、とても痛かったのだから。
それにしてもどうしてか、「火は消した」と思い込んでいた。
「思い込み」って、危険です。
そしてわたしは立ち上がり、気付くのだ、(ありゃ、消してねえじゃねえか!!)
痛い左足を引きずりながらどうにか鍋に近付く。
(ここで捻挫を悪化はさせるまい)という抑制はさすがに働いたが。
火を止め、鍋を覘く。
(う・・・。これは)
普通乳白色の姿を見せるはずのクリームシチューが飴色の様相を見せている。
これがクリームシチューでなければ、(美味しそう~~)と感じるかもしれないが、あくまでクリームシチューだ。
わたしは焦ってかき混ぜた。
鍋底の焦げ付きを少しでも軽くしようとしてのことだった。
しかしこれは少なくとも「クリームシチューの味」を悪化させることにしかならなかったようだ。
鍋底の漆黒の焦げ目の破片がシチューぜんたいにまんべんなく行き渡る。
シチューを少しだけ掬って味を見る。
まず「シチューの味」だ。
しかしすぐに「焦げ」の味が立ち上がってきて、苦味で口内が満たされる。
(いかん!これはいかん!!)
急いで「焦げたシチュー 復活」などのワードでグーグル検索を試してみるが、「ドリアにしましょう」とか「無理です、捨てましょう」とか、採用し難い意見が多い。
そこで「料理はインスピレーションだ!」という金言を思い出し、にんにくスライスや唐辛子、さらにカレールーを入れたりと足掻いた。

が、「美味しく」はならなかった。
「さほど不味くはない」くらいに収まった。

ここでわたしはまたしても大きな教訓を得たのだ。

・「思い込み」は危険。
そして
・油断大敵

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