SSブログ

〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~ブリー・ラーソン「ルーム」・・・「戦う女」、「自由への執念」。2017年2月16日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~ブリー・ラーソン「ルーム」・・・「戦う女」、「自由への執念」。

映画「ルーム」について。

「ルーム」の構成が、「脱出前」と「脱出後」にほぼ2分されていることは前に書きました。
多くの映画が「脱出」を作品のクライマックスに持って来るのに対し、「ルーム」は「脱出」が真ん中あたりに来ている。
「脱出」をクライマックスに持って来きている映画としては、スティーヴ・マックイーンとダスティン・ホフマン共演「パピヨン」、クリント・イーストウッド主演「アルカトラズからの脱出」、ティム・ロビンス主演「ショーシャンクの空に」などがあります。
「パピヨン」はご覧になってますか?
「ショーシャンクの空に」がとても人気が高いけれど、わたしは「パピヨン」の方がずっと好みです。
スティーヴ・マックィーンとダスティン・ホフマンのアンサンブルは歴史的と言ってもよく、共に大袈裟な演技はしないけれど「男の友情」をひしひしと感じさせて心を揺さぶる。

「脱出」をテーマとした映画は主人公の「執念」や「不可能と見做されていることへの挑戦」が描かれているもので、人生の適切な時期に優れた「脱出映画」に出会うことができれば、その後の生き方の大きな指針になり得ます。
しかも「ルーム」は「戦う女」の映画であり、例えば青春時代、あるいはそれ以前の女性がこのような映画を鑑賞することで大きな意味を持ち得ます。
(女でもこんなことができるんだ)・・・映画で描かれていることの「すべて」が事実ではないにせよ、こんな意識を植え付けられることはとても重要です。
もちろん男性にとっても大きな勇気づけとなりますし、「女性を理解する」という意味でも価値があります。

「戦う女の映画」・・・どんどん鑑賞してください。

文学史上あまりに高名な「脱出物」はアレクサンドル・デュマ・ペールの「モンテ・クリスト伯」ですが、「ルーム」の中でこの小説はとても重要な役割を演じています。

「モンテ・クリスト伯」・・・また読みたくなったな。

●原稿依頼などは、気軽にサイドバーのアドレスへご連絡を!


nice!(15)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 15

コメント 2

hana2017

ダスティン・ホフマン主演作「真夜中のカーボーイ」も脱出ものではないけど、旅がテーマの映画のような。。
スティーヴ・マックイーンと共演「パピヨン」は勿論好きな一作ですし、マックイーンにはエンターテイメント作「大脱走」もあります。
クリント・イーストウッド主演「アルカトラズからの脱出」も良く出来た映画でした。
ティム・ロビンスの「ショーシャンクの空に」は、S・キングの短編を原作に、出所後にそれぞれが幸せになるラストが受ける所以かもと思います。
by hana2017 (2017-02-16 16:47) 

TBM

「パピヨン」、みてます!
by TBM (2017-02-16 17:08) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0