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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「読書論」~マリー・ド・フランスの「十二の恋の物語」が「すいすい入った」日&「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~二つの映画「ルートヴィヒ」とドイツロマン主義。2017年3月9日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「読書論」~マリー・ド・フランスの「十二の恋の物語」が「すいすい入った」日&「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~二つの映画「ルートヴィヒ」とドイツロマン主義。

・例えばマリー・ド・フランスの「十二の恋の物語」という本が岩波文庫から出ていて、これは「ブルターニュに伝わる恋と冒険の物語をうたった12のレー(短篇物語詩)」と文庫本のカヴァーに記されている通りの内容だ。

レー。
シンプルなストーリーラインの、いわば童話の原型のようなもので個人的には「入る時間と入らない時間」がある。
読みやすければ「入る」というわけではないのですね。
ところが2016年5月はじめのある日、マリー・ド・フランスの「十二の恋の物語」がするする入ってきたんです。
寝ようかなという時間になっても、(続きが読みたい)と思うまでに。
だから本はなかなか捨てられないんですね。
溜まる一方で処分していくのが普通なんだけど、なかなか捨てられない。
家の中の各所に「本の山脈」「本の摩天楼」「本の底なし沼」があるにも関わらず。
BOOK OFFでもけっこう買っちゃってますからね。
でも

「読書は快楽」!

・ノイエシュバンシュタイン城の建造などであまりに有名なルードヴィッヒ二世を描いた映画といえば、これまたあまりに有名なルキノ・ヴィスコンティ監督の「ルードウィヒ」です。
「ルキノ・ヴィスコンティ監督」「ヘルムート・バーガー、ロミー・シュナイダー主演」という時点で最早「世界遺産」と断じていいわけですが、何よりもかによりも

「ロミー・シュナイダーのオーラ」が何もかもを圧する。

「女優オーラ」の枠さえ超え、「偉人オーラ」とでも称したくなる美と凄みです。

ヘルムート・バーガーも凄いんですけどね。

で、ルキノ・ヴィスコンティはイタリア人。
ドイツ人自身の手による映画「ルードウィヒ」も近年作られていて、監督がピーター・ゼアー、マリー・ノエル。
これはこれでなかなかおもしろい。
敢えてヴィスコンティ作品で描かれているシーンを外したようなプランも興味深く、何よりもチロル地方ロケによるドイツロマン主義的シーンの数々が心地よかった。

ドイツロマン主義って、けっこう好きなのです。
はい。

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