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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画俳優演技論」~「世界で一番美しい女性」が、『アデルの恋の物語』のイザベル・アジャニーだった名画座時代。2017年3月15日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画俳優演技論」~「世界で一番美しい女性」が、『アデルの恋の物語』のイザベル・アジャニーだった名画座時代。

「美人」の話題が続きますが、わたしはかつて、フランスの女優イザベル・アジャニーを「世界最高の美女」と信じていました。
イザベル・アジャニーの名を一躍轟かせた『アデルの恋の物語』を鑑賞したのは、そのころまだ高知にもあっあ名画座でした。
かつて高知市旭町にあった名画座では何度か『アデルの恋の物語』を観ました。
ビデオデッキなんか普及してなかったですからね。
封切で観られなかった映画、過去の名作などは名画座頼りでした。
名画座での鑑賞はフィルムが傷だらけの場合もしょっちゅうで、作品の最初から終わりまで、「雨が降り続け」のことも珍しくなかったです。
「雨が降る」って分かりますか?
フィルムに傷があるので、画面の上から下まで、無数の細かな白い線が流れる現象です。
そんな状態の鑑賞は、名画座であれば織り込み済みなので、別に腹が立つこともなかった。

『アデルの恋の物語』は名画座で初めて観たわけで、しかし鑑賞以前から映画雑誌で作品の存在と、それ以上にイザベル・アジャニーの写真は絶大なインパクトを持って飛び込んで来ていた。
ただ、写真だけでは、「どこか遠い人」のような感じはしていました。
もちろんフランスの大女優ですから、高知在住の少年にとって、「遠い」っちゃ当然遠いんですがね。
ただ、イザベル・アジャニーの場合、ほとんどのハリウッド女優たちよりもさらに「遠い」感覚があった。
世界的ネームバリューはハリウッド女優の方が遥かに上なのですが。

『アデルの恋の物語』を初めて観た時の衝撃は忘れられない。
イザベル・アジャニーのこの世のものとは信じられないような美しさ。
ヴィクトル・ユゴー時代のフランスの雰囲気。
そしてカッコよ過ぎるほどの、フランソワ・トリュフォーによる作品構成。
もちろん『アデルの恋の物語』は今でもわたしにとって特別な映画の一つです。

で、かなり長い年月、イザベル・アジャニーは、わたしの中で、「世界で最も美しい女性」だった。

なんてことを突然書いているのは、最近動画サイトで1970年代のアジャニーのインタヴューを観た。
その発音がとろけるように美しくて。
(ああ、普段、こんな風に喋る人だったんだな・・・)と、2016年になって初めて知ったのです。

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TBM

イザベル・アジャニーの美しさは際立っていたと
思います。
by TBM (2017-03-16 00:17) 

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