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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~エログロお下劣連発の『ゾンビーバー』は、何故かくもおもしろいのか?2017年3月16日

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~エログロお下劣連発の『ゾンビーバー』は、何故かくもおもしろいのか?

・「話し方講座」、そして「話題」。

映画『ゾンビーバー』が80分間弱、なぜ鑑賞者を退屈させることなく展開できるのか?
いろいろな見どころが『ゾンビーバー』にはあって、それが80分弱の時間にほどよく展開されていたからです。
まず「ビーバーがゾンビになる」というアイディアで、(うわあ、どんなバカバカしいゾンビが出てくるかな)というワクワク感があります。
そして出演者。
「おつむのユルい若者グループが酷い目に遭う」というB・C級ホラー映画の定石をしっかり踏襲し、しかも3人の主要な女優がそこそこ見栄えのする容姿である、顔もプロポーションも。
これはB・C級ホラー映画にとって重要なポイントです。
「そこそこ」というのは「平均的ハリウッド女優と比べて」であって、もちろん「平均的米国人」と比べれば、「極めてルックスがいい」部類に入ります。
『ゾンビーバー』に出演している女優は、

レイチェル・メルビン(メアリー役)
コートニー・パーム(ゾーイ役)
レクシー・アトキンズ(ジェン役)

容姿的に最も端正なジェン役のレクシー・アトキンズが主演格だと思いながら観ていたんですが、眼鏡を掛けたレイチェル・メルビンの方が主演でした。
三人とも最初から脚線美の大盤振る舞いで、まあそのために選ばれた女優たちだとも言えます。
コートニー・パームはほとんど意味もなくバストを露出したりと、それもB級・C級映画ならではのサービスと言えましょう、

肝心の「ゾンビ化したビーバー」なんですが、これがまた期待に応えるケッサクな代物で、シーンによっては、ぬいぐるみを手でぴくぴく動かしているんじゃないかというチープさ。
そればっかりだと、(たいがいにせえよ!)になるのだけれど、「ゾンビーバー」登場シーンが多過ぎず少な過ぎず、「適度」なんですよ。
このあたり、監督のジョーダン・ルービンが綿密に計算しているのか、それとも「たまたま」か、明確には分かりかねるところではありますが。
「適度」と言えば、映画を通して、「エログロお下劣ギャグ」が連発されますが、それらも「適度」なんです。
『ゾンビーバー』のおもしろさは、「絶妙のバランス感覚」によって創られていると言えます。


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コメント 1

hana2017

ジョージ・A・ロメロ監督作「ゾンビ」はホラーと言うよりラストシーンに象徴されるような・・・傑作アクション映画だったと思います。
>「おつむのユルい若者グループが酷い目に遭う」というB・C級ホラー映画の定石
・・・・はまさにで、笑ってしまいました。
ゾンビ映画に限らず、パワフルさにテンポが加わる事。出てきてからの怖さより、なかなか姿を見せないドキドキ感が好きかなぁ^^
娯楽には恐怖と笑い、大切ですね。
こういったホラー映画は、楽しいシーンが一転恐ろしさに変化する部分も見どころかと思います。

by hana2017 (2017-03-16 21:48) 

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