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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ 映画『クレオパトラ』最高画質版の観どころはもちろんアクティウムの海戦!2017年6月25日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ 映画『クレオパトラ』最高画質版の観どころはもちろんアクティウムの海戦!

「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

スターチャンネルでジョゼフ・マンキーウィッツ監督の『クレオパトラ』最高画質版の放送があったので(今観ると新鮮味があるかも)と鑑賞してみたら、確かに新鮮味はあった。
250分足らずの時間。
いささか単調な演出。
辟易させられたのは、随所で、とりわけクライマックスで演劇じみた大芝居が炸裂したこと。
ちなみに、
クレオパトラがエリザベス・テイラー
アントニーがリチャード・バートン
カエサル(シーザー)がレックス・ハリソン
オクタビアヌス(オクタビアン)がロディ・マクドウォールだ。

クライマックスで大芝居を炸裂させるのが、リチャード・バートンとロディ・マクドウォール。

ロディ・マクドウォールは映画『猿の惑星』オリジナルシリーズの「コーネリアス」役、つまり「猿の中の主役」として映画史上に残っているが、キャリアは長かったけれど「映画スター」とは言い難く、偉大なるオクタビアヌスを演じるにはまったく不足だ。
リチャード・バートンは少々情けない雰囲気がアントニーっぽいと言えなくもないが、そもそも観ていてワクワクするような俳優でもない。
さらに痛かったのは、絶世の美女のはずのエリザベス・テイラーがいくつかのシーン以外では美しく見えないのである。
なのに全体としては「おもしろかった」と言えるのは、「二十数万」とされる驚異のエキストラ人海戦術であり、「本物の人間」が大勢いると言うのは、それだけでスペクタクルと再認識させられた。
そして「歴史的イベント」をCGではなく、大規模なセットなどで再現しているシーン。
クレオパトラのローマ入城
アクティウムの海戦
ローマ軍のアントニー追跡など、
とてつもないシーンが連打される。
ローマ史が大好物のわたしが退屈するわけがなかったのである。

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コメント 1

hana2017

ジョゼフ・マンキーウィッツ監督作品「クレオパトラ」は観ているはずながら・・・細部が全く思い出せません。
クレオパトラを題材にした映画は数多くあります。アニメっぽものもかつて観たかと。
映画業界が置かれた現状…今では実際の人間を使って、CG合成ではない撮影にはもう戻れないでしょうね。
by hana2017 (2017-06-26 10:16) 

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