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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「トルストイ『少年時代』でロシア気分と思いきや、バンジャマン・ペッシュとエレオノーラ・アバニャートの『ル・パルク』が」。2017年7月27日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「トルストイ『少年時代』でロシア気分と思いきや、バンジャマン・ペッシュとエレオノーラ・アバニャートの『ル・パルク』が」。

末尾ルコ「文学とバレエで知性と感性を鍛えるレッスン」

「トルストイ」と聞くと、あるいはその文字を見ると、

「立派」という単語が念頭に上る。

そう。
レフ・トルストイ・・・「立派」だ。

なにせ、『戦争と平和』を書いている。

『戦争と平和』だ。
このタイトルで一体他の誰が小説を書けよう。
いや、書けはするだろう。
そのクオリティさえ問われなければ、誰にだって、『戦争と平和』というタイトルの小説は書ける。
さあ、あなたも書いてみよう、『戦争と平和』というタイトルの小説を!
まずは4000字でどうですか?

と、こんなことを書いているのも、たまたま部屋に埋もれていたトルストイの『少年時代』を読んだからで、文豪といえどこれは短編小説。
とても読みやすく、さほどクセもなく、しかもロシア気分に浸れる。
わたし、ロシア気分に浸るの、好きなのだ。
東京へ行った時には高い頻度でロシア料理レストランへ行く。
そう、スンガリーとか渋谷ロゴスキーとか。
高知じゃなかなかロシア料理はね。
北方領土問題や終戦直後のソ連軍の蛮行などにより、多くの日本人がロシア嫌いなのはよく分かる。
反面、ロシアファンも多いのは、どこかロシア文化は日本人の琴線に触れる要素があるからに違いない。
バレエファンのわたしにとってはもちろん、フランスとロシアは常に特別な国。
それにしてもああ、BSプレミアムシアターで放送した『エトワール・ガラ 2016』、素晴らしかった。
特にバンジャマン・ペッシュとエレオノーラ・アバニャートの『ル・パルク』。
嗚呼、体中に美が行き渡る・・・。

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hana2017

トルストイの「戦争と平和」…これはやはり読むべきと、高校時代一度手にしたものの、あまりの長さ!途中いとも簡単に投げ出した記憶が。
同じロシア文学を元に映画化された作品に「ドクトル・ジバゴ」があります。
オスカー受賞をはじめとして名作として名高い、デヴィッド・リーン監督の 大作は、満を持しての鑑賞。
ロシア革命を背景に、国と歴史に翻弄される男の生涯を描いた一本ながら・・・広大なロシアの大地の魅力、厳し過ぎる、しかし魅力あふれる自然の美しさ。そこにあの傑作「ラーラのテーマ」ロマン溢れる音楽は、長さを感じさせることなく見せてくれたかと思います。
でも根幹となるストーリーの中心がジバゴとラーラの出会いと、別れの繰り返し。これが運命と言うものなのか?わからないけど。
長大な物語の中で繰り返される登場人物の関係の小ささ、またご都合主義にも白けた・・・と言うのが私がもった感想でした。これって、捻くれていますか?
by hana2017 (2017-07-27 23:34) 

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