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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「スウェーデン料理ヤンソンの誘惑と『ゴールデンカムイ』辺見和雄の身欠きニシン」。2017年8月28日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「スウェーデン料理ヤンソンの誘惑と『ゴールデンカムイ』辺見和雄の身欠きニシン」

末尾ルコ「食と漫画で知性と感性を鍛えるレッスン」

アリシア・ヴィキャンデルはスウェーデン人。

スウェーデン料理と言えば、「ショットブラール」。
苔桃ジャムとともにいただくミートボールである。
そしてインパクトがあるのが、「ヤンソンの誘惑」。
「ヤンソンの誘惑」という名の料理である。
玉ねぎとアンチョビを使うグラタン料理。
アンチョビはニシンのもの。
ニシンと言えば、「身欠きニシン」を思い出すわたしだ。
「身欠きニシン」とはニシンの干物であるけれど、わたし自身これを食したことがあるかどうか定かではない。
ではなぜ思い出すのか?
それは漫画『ゴールデンカムイ』の登場人物の一人、刺青人皮の辺見和雄が身欠きニシンや白米を供したからだ。
『ゴールデンカムイ』の登場人物の中でも変態殺人鬼辺見和雄は出色のおもしろさだ。
辺見和雄は弟が猪に食われた現場を子どもの時に目撃し、「自分も徹底的に抗いながら、絶望の泥沼の中で殺されたい」と願望するようになる。
と書くと、(どんなグロテスクな殺人鬼なんだ?)と想像するが、そこは漫画。
辺見和雄がなかなかカワイイのだ。
そして単純な線だけで、その男の表情を絶妙に描き出している画力にも注目!

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hana2017

ニシンと言えば、「身欠きニシン」。そして関東では一般的におせち用の昆布巻きに入っているイメージが。これ、子供の頃の想い出です。
自分で作るようになってからは、お店に並ぶ昆布の中で最も高級なものを求めてきて、中身は何も入れずに昆布だけを巻く・・・昆布巻きが我が家の定番ながら。。
身欠きニシンは現在は、福島を旅した時に食す機会の方が多くなってしまいました。
会津の郷土料理と言えば、山菜や味噌を使った田楽以外に・・・こづゆ、身欠きニシンの山椒漬け、イカ人参等。昔から海産物を保存食として、それを元に代々言い伝えられてきたした料理が目につくのです。
それだけに、どれも絶品の美味しさ♪身欠きニシンの田楽も、日本酒好きならたまらない味わいの深さがあると思います。
最も地元の方に伺うと、身欠きニシンの山椒漬けは外で、また買って食べるものではなく、それぞれの家の味があるのだとか。

by hana2017 (2017-08-28 16:29) 

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