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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「衣笠貞之助『歌行燈』は邦画史上屈指の恋愛映画である」。2017年11月8日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「衣笠貞之助『歌行燈』は邦画史上屈指の恋愛映画である」。

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

たまに思い出すのだが、かつて日本で世間的にも「恋愛映画の象徴」的存在だった『ある愛の詩』がいつしかほとんど顧みられなくなっている。
わたしはもちろん(笑)『ある愛の詩』のファンではなかったが、取り敢えず世間的にはずっと「恋愛映画の象徴の一つ」として観賞され続けていくものかと思っていたが、まるでそうではなかった。
もちろんどんな映画でも、「突然の再評価」はあり得るのだけれど、少なくとも現在のところ、『ある愛の詩』を熱く語る人たちは多くない。
あまりに人口に膾炙し過ぎたフランシス・レイのテーマ曲も、今の時代にどこかで流れていたら、ちいとばかり滑稽にさえ聞こえそうだ。
「映画の名言」の一つとしてしょっちゅう取り上げられていた、
「愛とは決して後悔しないこと(Love means never having to say you're sorry)」という台詞も滅多に顧みられることがない。

そう言えば、「日本だけでヒットした」ことで知られる『小さな恋のメロディ』も昨今顧みられることはない。
わたしこの作品、子どもの頃に観たけれど、驚愕の甘ったるい展開に子どもながら身の置き所がなかった。

なんでこんな話をしているかと言えば、衣笠貞之助監督『歌行燈』が、恋愛映画としても実に実に見事であるからだ。
「恋愛のエッセンス」とでも言おうか、既に子どもではない(笑)わたしの心が物凄い力で揺さぶられるのだ。

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