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●アニメの『この世界の片隅に』が1位だから報道されたのか?キネマ旬報2016年ベスト・テン。 [「言葉」による革命]

●アニメの『この世界の片隅に』が1位だから報道されたのか?キネマ旬報2016年ベスト・テン。

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

はい。
2016年 第90回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・テンが次の顔触れなのですが。

1位「この世界の片隅に」
2位「シン・ゴジラ」
3位「淵に立つ」
4位「ディストラクション・ベイビーズ」
5位「永い言い訳」
6位「リップヴァンウィンクルの花嫁」
7位「湯を沸かすほどの熱い愛」
8位「クリーピー 偽りの隣人」
9位「オーバー・フェンス」
10位「怒り」

見ての通り、一般的に知られている映画が数本ですね。
それが一つ、大きな問題。
納得のできない作品の多い今の日本映画界とはいえ、毎年力作は作られている。
ところがいかにいい映画を作っても、滅多なことでは「国民の共有物」にはならない。
ちょっとNHKの朝ドラへ出演しただけで、「国民的女優」などと呼ばれたりするのに。
そのNHK。
ニュース番組で「『この世界の片隅に』がキネマ旬報ベスト・テンの1位になりました」という内容を報道していたが、あれっ、NHKニュースって例年『キネマ旬報』のベスト・テンなんて報道してたかな?
もっともNHKニュースのすべてを見ているわけではないので、ひょっとしたら報道していたのかもしれないし、あるいは報道していないのかもしれない。
ともあれ、「『この世界の片隅に』がキネマ旬報ベスト・テンの1位になりました」という報道はした。
それに留まらず、『クローズアップ現代+』では「『この世界の片隅に』がキネマ旬報ベスト・テンの1位になった」ことを特集する。
NHKは『この世界の片隅に』公開時からニュースで大きく取り上げており、辻褄はあっているけれど、それにしても、である。
いろいろ言いたいことはあるけれどまず、

「ならば毎年『キネマ旬報』ベスト・テン1位について詳しく報道すべきだ」

で、ありんす。

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いっぷく

NHKが何らかの理由があって推したいのかもしれませんね。
正直告白いたしますと、昭和のエンタテイメント好きの私は、とうとうどれも鑑賞しませんでした。
観ていないので、個別の批評はできませんが、シンゴジラは、地元では大騒ぎしていましたけど、なんとなく「よし、観てやろう」という気になれませんでした。
蛭子能収が、「シンゴジラずっと寝てた。君の名は全く観る気がしない」と言っていて、
http://gio.geo.jp/post-780
蛭子能収はちょっと変わっている人で、また変わったところを狙っている人ではありますが、もしかしたら何か通じるものがあるのかもしれません。
by いっぷく (2017-01-17 13:18) 

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