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●『仮面ライダー』=「本郷猛」藤岡弘の男っぷりは時代を超えているのか? [「言葉」による革命]

●『仮面ライダー』=「本郷猛」藤岡弘の男っぷりは時代を超えているのか?

末尾ルコ「昭和文化史で知性と感性を鍛えるレッスン」

藤岡弘がイメージ通りに現在もメディアに登場している姿を見て、(すごいな・・・)と感心する。
父親が武道家、母親が茶道・華道などの師範だった家庭に育った影響は、藤岡弘の人生に関しては実に豊かな実りをもたらしていると言えるのだろう。
藤岡弘は身長が低そうに見えるが、プロフィールには「180cm」とある。
俳優だからサバを読んでいる可能性もあるが、恐らく顔がやや大きめだだから、それほど背が高く見えないのだろう。
昔の日本映画を観ると、スター俳優たちの顔がいかにも大きい。
日本人全体が概ねそんな体型だったこともあるだろうが、例えばもし観たことないのであれば、片岡千恵蔵先生主演の映画を鑑賞していただきたい。
その顔の大きさに、(日本の俳優も変わったなあ)と感慨を受けるはずだ。
もちろん片岡千恵蔵の、特に甘いマスクでもないその姿ながら噴出するカリスマ性にも酔っていただきたが。

藤岡弘はもちろん『仮面ライダー』=本郷猛だけの俳優ではなく、『日本沈没』といった当時の邦画界の大作映画へも出演したりしている。
しかしどうしても『仮面ライダー』の印象が強が強過ぎるのは否めない。
なにせざっくりと、当時の少年たちで、「『仮面ライダー』を観てない者がいるのか?」というほどの社会的人気ぶりだった。
近年特撮テレビドラマがとても「限られた世界」になっているわけだが、その分、オダギリジョーや佐藤健など、「特撮の主人公」という色が着かずに俳優としての活躍を伸ばしていられるのだとも言える。

まあでも、何かいまだに藤岡弘を見ると、スカッとした心地よさになるのだな。

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いっぷく

松竹ニューフェイスの頃はあんなに濃くなかったんですけどね、顔が。
松竹時代は、尾崎奈々や水前寺清子の恋人役で、桜田淳子とセット売りだった佐藤祐介のように、いまひとつ決め手に欠ける優男で、同じニューフェースでも川津祐介の方が期待されていたような気がします。
それが、仮面ライダー抜擢で大化けしたわけですが、佐々木剛が後に述べるように、仮面ライダーが人気番組になるには、佐々木剛の役割も大きかったと思います。
佐々木剛は、劇団の後輩の藤岡弘の初主演作を奪ってはならないと、藤岡弘が復帰してからは主役からは退くわけですが、そういう意味で、藤岡弘は仲間に支えられていましたね。
私は、特捜最前線の桜井刑事役がよかったと思いますね。弁護士の息子でコンプレックスから刑事になったので、やさぐれていましたが、辞職してまで守ってあげようとした女性(風吹ジュン)が自分のために死んでからは、まじめな刑事になっていくという、1話完結の連続ドラマの中で、一人だけキャラクターが成長していく役でした。
by いっぷく (2017-02-16 02:12) 

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