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●BS JAPAN『昭和は輝いていた』でちあきなおみ特集感想と、その「大人な容貌」。 [「言葉」による革命]

●BS JAPAN『昭和は輝いていた』でちあきなおみ特集感想と、その「大人な容貌」。

末尾ルコ「音楽で知性と感性を鍛えるレッスン」

BS JAPANの『昭和は輝いていた』でちあきなおみの特集をやっていて、かなり多くの歌が紹介されたけれど、やはり『喝采』は絶品だ。
ただ歌以前にハッとさせられたのは、20代前半から中盤にかけてのちあきなおみの雰囲気がひじょ~に「こなれた大人」そのもので、多分今現在であれば、同年代でこのような雰囲気の女性を探すのは難しいだろう。
しかしかつての、70年代の日本人女性がおしなべてちあきなおみのような雰囲気だったわけではもちろんない。
ちあきなおみが『喝采』を大ヒットさせていた頃には既に多くのアイドル歌手も活躍していたわけで、アイドル歌手が皆ちあきなおみのようなルックスであればかなり吃驚ではある。
しかし逆に、アイドル歌手のルックスで『喝采』を歌われてもかなり吃驚であるとも言えるわけで、『喝采』は正に「歌うべき人が歌った」名曲であると言える。

もう一つ、ちあきなおみに関して重要なポイントを挙げると、「巫女」的雰囲気を漂わせていたこと。
これはカリスマ性とも共通する要素だが、特定の宗教とは関係なく、祈るような、心は彼岸にあるような、そんな雰囲気が濃厚な歌手が時に生まれる。
ちあきなおみはそんな一人だったのではないか。

それにしても今のアイドルグループとか見ると、「若い」を通り越して、「幼稚」な容貌の人たちがとても多い。

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いっぷく

そうですね、ちあきなおみは当時から独特の色気があると思っていました。
夫の郷鍈治が亡くなったら、引退して絶対に出てこないのは、惜しいけれどもその価値を守っているのかもしれませんね。
家庭に入ることを望んだ山口百恵とは引退の意味が違うし、おそらくちあきなおみのカムバックはないのだろうと思います。
郷鍈治は晩年俳優を廃業して、ちあきなおみのマネージャーに専念していたそうですが、ちあきなおみが望んだことを郷鍈治が受けいれた、というふうに私は思っているのです。
いずれにしても、ちあきなおみがそこまで惚れた郷鍈治とはどんな人物なのだろう、という興味が私にはあります。

原節子や山口百恵と違い、撮られることは拒絶していないみたいですけどね。
http://jisin.jp/serial/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A1/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A1/21978

by いっぷく (2017-03-16 01:30) 

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