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●「悪徳のレシピ、あるいはマルキ・ド・サドも吃驚か」~1971年に発売された日清食品の『カップヌードル』とフォークの関係。 [「言葉」による革命]

●「悪徳のレシピ、あるいはマルキ・ド・サドも吃驚か」~1971年に発売された日清食品の『カップヌードル』とフォークの関係。

日清食品の『カップヌードル』は1971年に発売が始まったという。
1971年は昭和46年である。
そしてその年、日清食品の『カップヌードル』が発売されたのだという。
日本で販売されている食品数あれど、『カップヌードル』こそ歴史的商品の代表的存在だと呼ぶことに異論を唱える人は少ないだろう。
しかしはっきり覚えてないが、わたしが1971年からすぐに『カップヌードル』を食べ始めたということはないと思う。
インスタントラーメンと言えば、「袋入り」という固定観念がまずあり、そしかもその美味しさに満足していたものであるし、そもそもまだ、調理が必要な食品は親か祖父母がやってくれていた頃である。
多分わたしが初めて『カップヌードル』を食べたのは、発売されてから数年後である可能性が高いけれど、食べていたか食べていなかったかは別として、とても印象的なテレビCMを記憶している。
確か雪山かどこかが背景になっていたと思うが、その景色の中で女の人が湯気の立つ『カップヌードル』を食べているのである。
寒そうな景観の中で湯気を立てる『カップヌードル』がとても美味しそうに見えただけではない。
こともあろうかその女性は、「フォーク」で『カップヌードル』を食べていたのである。
(ふぉ、フォークでラーメンを??)
幼きわたしがいかに衝撃を受けたかご理解いただけるだろうか。
今でこそ剣豪のように自由自在にフォークやナイフを駆使できるわたしだが、当時は自宅で使うなんてこと滅多になかった。
(よし、いつかおれも出世して、フォークで『カップヌードル』を食べてやる!)と決意したわけではもちろんないけれど。


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いっぷく

カップヌードルは発売当時は100円でした。当時は袋のインスタントラーメンが1袋35円、そば屋のかけそばが90円の時代ですから、むしろ贅沢品といっていいでしょう。そこから考えると、50年近くたっても、さほど値段が変わらない、というのはすごいことではないかと思います。
当時「ヤングおー!おー! 」はカップヌードルのCMをバンバン流していましたが、当時は全く美味しいと感じなかったですね。化学調味料が強すぎました。まあそれは、当時の学校の先生から、即席ラーメンのスープはゴキブリで作る、というようなことを刷り込まれていたので、即席麺に対する偏見もあったからかもしれません。
それが、数年たって社会に出た頃、食べてみたらずいぶん味が変わったような気がしたので、日清食品に問い合わせたところ、かやくやスープの原材料の種類が増加したとのこと。たかだか100円かそこらのものでも、進歩があるんですね。まあ進歩がなければとっくに競合商品に淘汰されているわけですが。
思うに、ラーメンと、インスタントラーメンと、ヌードルって、実はそれぞれ別のものですよね。
シマダヤの生ラーメンなどは、ラーメンに入ると思いますが、まるちゃんの正麺は微妙で、チャルメラとか出前一丁などは、ラーメンとは似て非なるものですね。
ラーメンは、独特の歯ごたえや風味や喉越しをもつ生麺に対して、ダシとスープのバランスや、どんな具材を入れるかによって味が変わるものです。
インスタントラーメンは、麺を油であげている点が違うのと、麺とスープはいずれもいったんできたものを乾燥させているので、すなわちいずれも味が完結しているものなので、そこに改めていろいろな具材を入れちゃいけないんですよね。インスタントラーメンは麺とスープだけでシンプルに食べる。強いて呼ぶならスナックラーメンですね。
ヌードルは、スナックはスナックですが、煮たり茹でたりしないものなので、インスタントラーメンよりもさらに麺を縮らせて、スープの絡みをよくしてあって、あとはいろいろな細かい乾燥具材とともに楽しむものなので、麺の存在価値が相対的に下がってますね。
あとはカップラーメンがありますが、あれはヌードルとは違うけれど、袋のインスタントラーメンとも違うそれらの中間にあるものですね。
まあ、だから何だ、ということでもないんですけどね。結局、どれも食べてますから(笑)
by いっぷく (2017-05-23 01:18) 

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