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●美空ひばり、島倉千代子、そして都はるみの偉大さと現在の日本音楽界。 [「言葉」による革命]

●美空ひばり、島倉千代子、そして都はるみの偉大さと現在の日本音楽界。

末尾ルコ「音楽の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

演歌初心者のわたしにとって、BS各チャンネルで様々な歌番組があるのはとても有り難いのである。
ただ、この「演歌初心者」という言い方であるが、確かにこの4月から生まれて初めて「演歌を正面から見始めた(聴き始めた)」のは事実だけれど、考えたら日本で生まれて日本で生きてきた以上、子どもの頃からかなりの演歌は勝手に耳に入ってきていた。
その点現在は民放地上波の歌番組も少ないし、演歌の大ヒット曲も生まれにくく、「子どもが普通に暮らしていたら」、演歌などほとんど耳に入ってこないのではないかという気もする。
わたしが子どもの頃、普通に耳に入ってきていた演歌歌手は、五木ひろし、森進一、殿様キングス(笑)、森昌子、そして最近サッカー解説で話題の小柳ルミ子らも演歌のカテゴリーだったのではないか。
八代亜紀や石川さゆり、細川たかしたちもメディアへの露出はアイドル歌手らと変わることなく、この人たちのヒット曲は覚えようとしなくても自然に記憶しており、今でも歌える(笑)。
ただ、美空ひばりや島倉千代子らとなると、名前は知っていても、子どものわたしには「昔の人」というイメージだった。
美空ひばりがいかに天才的な歌唱力を誇っていたか、この二人がいかに大スターだったかを知ったのは、それこそ20歳を遙かに越えてからである。

この8月、BS日テレの『地球劇場』という番組で石川さゆりがゲストだった回があり、番組ホストの谷村新司とのトークもじっくりと聴けて楽しかった。
その中で石川さゆりが新人の頃のレコード会社のパーティの様子について語っていたが、歌手の明確な序列として、

「長女 美空ひばり 次女 島倉千代子 三女 都はるみ」

というのがあったそうだ。
確かにこの三人に関しては、子どもの頃からよく知らないながらも別格感はあった。
ただ、「いかにも歌が上手い」のがあからさまな美空ひばり、都はるみと比べると、島倉千代子のよさというのは分かり難い部分があり、この点についても今後のテーマとして探求していきたい。

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いっぷく

亡父の影響で、私が一番歌番組を見ていたのは、昭和40年代中頃ではないかと思います。
玉置宏とか宮田輝や高橋圭三などの司会ですね。
その頃、もっとも露出が多いと感じた人は、森進一、青江三奈、水前寺清子、都はるみ、東芝三人娘(黛ジュン、奥村チヨ、小川知子)、弘田三枝子、伊東ゆかり、ムード歌謡の人たち(ロス・プリモス、東京ロマンチカ、クールファイブ)あたりでしたね。後半になってから、小柳ルミ子とか出てきましたね。
美空ひばりや島倉千代子、ザ・ピーナッツなどは、その頃は森進一ほどの露出ではなかったと思います。それほど露出しなくてもレコードセールスの数字をもっている別格になっていたんでしょうね。
私はテレビを見ていて、黛ジュン、水前寺清子、都はるみらの歌が子供心にうまいなあと思いました。
島倉千代子は、歌詞を大切にして丁寧に歌っていると当時亡父が言っていました。
『この世の花』を最初に聴いたのはラジオで、最初は島倉千代子とは思わず、榎本美佐江かと思いました。
悲しい思いを切々と訴えるような歌い方だったので、金田正一に捨てられた悲しみなのかと思ったら、同じ野球選手相手でも、阪神の藤本と離婚した島倉千代子の方だと亡父に聞いてわかりました。
それ以来、テレビで島倉千代子が『この世の花』を歌う時(懐メロとか限られた機会ですが)は、熱心に見るようになりました。

たしか、いしだあゆみも、自分は歌が下手だから、歌詞を丁寧に歌いたいと言っていましたが、島倉千代子とはちょっと重みが違ったかな。後からデビューした実妹の石田ゆりに歌唱力では負けていましたね。
余談ですが、島田陽子といしだあゆみは、ちょっと劣化が早かったですね。
by いっぷく (2017-08-21 01:54) 

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