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●藤あや子が野口五郎のファンであるという話から、橋本真也のアントニオ猪木、郷ひろみに関する話を想起する。 [「言葉」による革命]

●藤あや子が野口五郎のファンであるという話から、橋本真也のアントニオ猪木、郷ひろみに関する話を想起する。

末尾ルコ「昭和文化史の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

BSフジの番組に、坂本冬美、藤あや子、香西かおり、伍代夏子をフィーチャーした番組があって、この4人は年齢的にも格的にも共通した部分があるし、仲もいい(らしい)のでちょいちょい共演することがある。
ただ、今現在の「表現者」としての力量のみを取り上げれば、坂本冬美、藤あや子の二人と香西かおり、伍代夏子の二人の間にはかなりの差があると、わたしは感じている。
香西かおりは民謡歌手としては素晴らしいけれど、演歌歌手、あるいは「歌い手」としては、坂本、藤の二人に差をつけられていると思う。

同番組にゲストで来ていたのが、野口五郎と早見優だった。
藤あや子が子どもの頃に野口五郎の大ファンだったということで、ノリノリでトークを繰り広げるのだが、藤あや子という人は人間的にもツッコミどころ満載でとても魅力がある。
比べては何だが、伍代夏子はやや分別臭いところがあるのだな。

藤あや子は野口五郎に対し、「あの頃のスターは今テレビへ出ている人たちと違って、本物のスターだったからあ」的な話をし、野口五郎のプライドを擽(くすぐ)るのであるが、それは極めて多くの日本人がテレビ視聴を生活の中心においていた時代だからであって、しかしわたしは新御三家(西城秀樹、野口五郎、郷ひろみ)に対してはやはり「アイドル」という印象を持っていたのみで、「スター」と「アイドル」がどう違うかを明確に意識していたわけではないが、「アイドルはアイドルである」との漠然とした認識はあった。

そう言えば、かつて橋本真也が、パーティか何かで郷ひろみと同席しているアントニオ猪木を見て、(郷ひろみのようなスターと同じテーブルなんて、ゴールデンでプロレスをテレビ放送していた時代の人は違う)的な感想を持ったというエピソードを目にしたことがある。
しかしわたしのイメージでは最盛期のアントニオ猪木は郷ひろみなどよりも遙かに上位に位置する存在である。「郷ひろみと同席する猪木さんはすげえ!」というのはちょっと違うのだと感じた。

わたしが子どもの頃の郷ひろみの印象は、(気持ち悪い)のひとことであり、多くの女性たちにはあの顔がバカ受けだったのだろうが、石橋正次や、後に松田優作のファンになるわたしには受け入れがたいキャラクターと声だった。
その後郷ひろみは「歌が上手くなった」と言われ、俳優としても映画主演などで活躍したけれど、個人的には(うわあ~、郷ひろみってすごおい!)と感じたことはなく、表現者としては中途半端な存在であり続けているのだと思う。

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いっぷく

香西かおりは、1990年代は工藤めぐみに似ていると思いましたが、歳をとったら別人になってしまいました。まあそもそも他人なので当然ですが。それはともかく…

プロレスラーなら、猪木をおおもとにした物の言い方や考え方は当然ですね。
橋本真也は、自分の立場を理解していないころがありましたね。
ブッチャーが来た頃、自分は若手のくせにブッチャーに場外でケリを入れるとか、メガネスーパーが佐野直喜やジョージ高野を引き抜いてナーバスになっているときに、「プロレスにお金を出してくれるヒトを悪く書いたら、これからスポンサーになろうと思っている人も逃げてしまう」と言ったり。それはひとつの見識ですが、新日本所属のレスラーとして公式に話すことではないと思います。

フォーリーブスの江木俊夫が、自著(『ジャニー喜多川さんを知ってますか』)でこう述べています。
「ジャニーズ事務所に最大の利益を与えたのはSMAPだろうが、ジャニー喜多川さんが今でも理想のアイドル像として思い描いているのは郷ひろみだろう」
郷ひろみが出てきた頃、何がいいのかわからなかったのと、その後も別れた人の暴露本を出したり、世話になった白川由美の葬式に行かなかったりと、人としてもどうなのかなという思いはあるのですが、そうした好き嫌いは別として、ジャニー喜多川がそこまで惚れ込むのはどうしてかは知りたいですね。
郷ひろみは、大田区六郷の国鉄アパートに住んでいたのですが、その隣の安アパートに亡父が住んでいて、私も生まれて半年ぐらいまでそこにいたらしいので、原武家とは一応元となり組だったわけですが、もちろん私は何も覚えていません。
by いっぷく (2017-09-08 02:06) 

caveruna

笑!確かに!
私も子供の頃、郷ひろみ、気持ち悪いと思ってました!
秀樹は熱すぎて・・・遠くから見てる感じ。
五郎は、別に・・・という感じ。
でも、今、当時の秀樹を聴き直してて、感動しております(笑)
by caveruna (2017-09-08 10:21) 

hana2017

新御三家と呼ばれた、西城秀樹、野口五郎、郷ひろみ・・・はその頃同年代であった私から見ても、誰も皆薄っぺらく見えました。
特に野口五郎、郷ひろみは、ルックスも歌そのものの魅力も乏しく感じましたけれど。
ジャニーズ事務所が今ほどの力をもたなかった頃、所属するのは今よりも容易であったと言う事でしょうか。
二谷友里恵との最初の結婚の頃が、花であった感が強くあります。
現在のテレビの世界、イケメンと呼ばれる俳優ならはいて捨てる程いくらでもいますもの。
ヘンリー・マンシーニの「ひまわり」は、レコードがまだ実家のどこかにあるはずです。

by hana2017 (2017-09-08 16:20) 

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