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●この寒いのに、「くしゃみも咳も鼻水もないよ」とすまし顔、フランス人フェノン(仮名)の健康法とは? [「言葉」による革命]

●この寒いのに、「くしゃみも咳も鼻水もないよ」とすまし顔、フランス人フェノン(仮名)の健康法とは?

末尾ルコ「医療・健康情報の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

週に一回のフランス人の友人フェノン(仮名)とのカンバセーション、12月1日はまずこう切り出した、

「いや~、寒くなったねえ。なので、くしゃみ、咳、鼻水なんかがしょっちゅうでねえ。フェノンはどう?(←フランス語で)」

もちろん、「まったくねえ。おれもくしゃみ、咳、鼻水で困ってるよ」という答えを期待したのことである。
期待通りの答えを聴いたうえで、「まったく、この寒さ、許し難いよねえ~」と同病相憐れむ的会話に持ち込もうという算段だったが、フェノンときたら、

「いや、ぜんぜんないよ」とすまし顔。
「え?」と情けなくも一瞬絶句するわたし。

「くしゃみも?」
「ないよ」
「咳も?」
「ないよ」
「鼻水も?」
「ないよ」

何と、このフェノン、くしゃみも咳も鼻水も「なくて当然」のような表情ではないか!
(ぐ・・・、差を付けられたぜ)と動揺する心をどうにか取り成しながら、(そもそも鼻水が出るだけで、ティッシュ代もかなり加算されるんだよね)などとセコいことも考えたりしながら、フェノンに尋ねてみた。

「何か特別な健康法でもやっているの?」

で、いろいろ聴いてみたわけだ。
実はフェノンは以前から様々な健康法に取り組んでいて、その基本は、「できるだけ自然のものを食べる」「毎日1時間ほどはエクササイズをする(ジョギング、ウオーキングが中心)」なのだけれど、例えば朝食には必ず手作り野菜ジュースを摂っているそうで、一年ほど前だったろうか、「2週間ほど食事を野菜ジュースだけにしてデトックス」という方法に取り組んでいた。
「野菜ジュース」と言っても彼の場合は、「世界最高の野菜ジュースの権威」とされる学者の本を何冊も買って読んでいるのであって、ただ適当に野菜を組み合わせてジュースを作るのとは違うようだ。
しかし野菜って、高いんだよねえ(とほほ)。
「2週間ほど食事を野菜ジュースだけにしてデトックス」の直後には明らかに頬などもげっそりした感じで、(別にそこまでやらなくても)と思ったけれど、その後はずっと体調もよさそうだから、何らかの効果はあったのかもしれない。
今回も新たにいくつかの「健康法」を聴いたけれど、その中にはとても真似できそうにない方法もあった。
とても興味深かったのが、「呼吸法」を取り入れたやり方で、おそらく「調和道丹田呼吸法」的な方法なのだろうが、「呼吸法」についてはわたしもいろいろ研究して取り入れてみようかと考えている。
わたしは、特に忙しい時など、呼吸がかなり浅くなる傾向があり、前々から改善したい気持ちがあったが故に。

※言うまでもないことですが、フェノンが「2週間野菜ジュースだけでデトックス」などのやり方は、「彼がやっていた」という事実を述べているだけで、「このやり方を試してみては」などと推奨する意図は、わたしには一切ありません。

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いっぷく

我が家は子供の頃裕福ではなかったのに、父親が新しいもの好きで、ジューサーがあったのですが、面倒だからと母親は使うのを嫌がっていました。
で、私もおとなになってから自分で買いましたが、そのまま野菜をジューサーにかけるだけですと苦くて、レモンや豆乳を入れなければならないので、コップ一杯の野菜ジュースを作るための仕込みが面倒で、結局挫折しました。
野菜ジュースに使われるにんじんなどは、生ではなく炒めるなど火を通したほうが栄養を摂れるということも聞きましたが、一方で、星野仁彦医師の「星野式ゲルソン療法」では、がん治療に「にんじん、季節野菜、国産レモン、りんご等のジュースを1回400ml、1日3回以上飲む」というのが入っているんですね。
ゲルソン療法自体、エビデンスはないといわれていますが、エビデンスというのはどういう場面で調べるかによって意味が変わってくると思うので、アタマから否定もできないと思います。
ですから、その健康法で、くしゃみも咳も鼻水もでなければ、論より証拠で試す価値はあると思います。もちろん誰でも絶対にうまくい区という保証はありませんけど。

たとえば、ビタミンCを大量に点滴で入れると、がん細胞を殺すという療法があるのですが、臓器がんにそれを行ってもがん細胞を完全に殺すことは難しいのです。
ところが、血液のがんである悪性リンパ腫は、がんそのものの力は固形がんに比べると弱く、通常療法の抗がん剤と併用すると少なくともQOLが向上し、過酷な治療も最後まで行えるので結果として生還例がふえるのです。
ただ、その場合、抗がん剤のみ、ビタミンCのみ、抗がん剤にビタミンC併用という3通りで前向き調査を行って有意な結果が出ない限り、医学的に「エビデンスがある」とはいわないのです。
が、抗がん剤治療のガイドラインが確立している悪性リンパ腫の治療で、抗がん剤をしないという被験者を作るのは問題があり、結局再発とか、医学的にさじを投げられた人しか調べることはできず、さすがにそれだけ重いとなかなか効果を出すことは難しく、結局「ビタミンCは効果なし」ということになってしまうのです。
私が「侵襲性を考慮しながら」も民間療法を否定せず試そうと思うのは、「エビデンスがない」ことは厳粛な事実でも、それはある特定の条件での話で、その条件ではない場合はその限りではないからなのです。
by いっぷく (2017-12-15 09:07) 

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