SSブログ

●式守伊之助の「セクハラ行為」で1月も大相撲話題独占か?あるいはこのご時世に、顔面を黒く塗って黒人の真似で笑いを取ろうとするダウンタウンは頭が悪いのか? [「言葉」による革命]

●式守伊之助の「セクハラ行為」で1月も大相撲話題独占か?あるいはこのご時世に、顔面を黒く塗って黒人の真似で笑いを取ろうとするダウンタウンは頭が悪いのか?

末尾ルコ「現在日本社会観察で、知性と感性を鍛えるレッスン」

延々とワイドショーなどの時間をほぼ占有し続けている大相撲が立行司の式守伊之助の「セクハラ行為」という新たな話題を初場所前に提供し、きっと小池百合子は「大相撲の電波ジャックね」と、最早自分にはできないことをやられてしまっていることに地団太を踏んでいるに違いないというのはわたしの想像の中での出来事でしかないが。

ところでわたしは民放地上波のバラエティ番組は極力目に入らないようにしているが、ネットニュースでその一部動向を知りたかろうが知りたくなかろうが、結果的に知ることができる。
さすがにアナログなわたしも今のご時世、ネットニュースを無視するつもりはないのであるから。
日本国内のニュースもさることながら、瞬時に世界のメディアにアクセスできるって凄いですよ。

で、年明けに話題となっていたのが、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しスペシャル!』で

・浜田雅功がエディー・マーフィーの物真似ということで顔面黒塗りで画面に登場した。

・ムエタイにベッキーの尻を蹴らせた。

という2点。

この件に関していくつかの記事を読んでみたが、論調は当然ながら概ね「非難」である。
ところがYahooニュースのコメント欄をざあっと覗いてみると、「浜田雅功擁護・番組擁護」が大勢を占め、非難は少数派であるように見えた。

「擁護」の多くは極めて幼稚な内容で、その中でいかにも(自分はよく分かってるんだぞ)と言いたげな論調として、

「黒人差別をしてきたのは欧米社会だろうが!白人の原罪を関係ない日本人にまで圧しつけるな」的な

ものがかなり書き込まれていた。

確かに過酷な黒人差別・虐待をしてきたのは白人社会だけれど、だからと言って、日本国内で著名なお笑い芸人が顔面を黒く塗って卑俗な笑いを取るのもOK・・・とはならない。
しかも現在は日本国内のことでもアッという間に世界中に知れ渡る可能性のあるネット社会である。
しかもネガティブなことほど伝わりやすいものである。
「顔を黒く塗って黒人の真似」で笑いを取るような番組を作って、どのような反応があるか、「おたん珍でも分かりそうな」ものだけれど、ダウンタウンおよび日本テレビの番組制作者は、「おたん珍以下」か?

もっとも、「差別表現問題」については高度に木目細かな思考を必要とする。
何もかも「差別だからダメ」と言い出すと、「自由な表現」が困難になる可能性も出てくるわけで、この件は今後も大きなテーマとしてお話していきたいが、一つ触れておきたいのは、

「ダウンタウンはお笑いとしては天才的な要素があるのかもしれないが、知識・見識・知性などはかなりレベルが低い」

という点である。
この点についても今後継続してお話していきたいが、以前松本人志が雑誌に映画コラムを書いていたけれど、「まったく分からずに書いている」ことがありありと伝わってくる内容だった。
まあ知名度が高く支持者の多い松本人志が書くことによって、映画に興味を持つ人が少しでも増えれば、それはそれで価値あることかもしれないけれど、最近の「ご意見番気取り」の薄っぺらいコメントがすぐに広まる情勢については「いいこと」ではないと思っている故に。

nice!(27)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

nice! 27

コメント 2

ねこじたん

おそくなりました!
今年もよろしくお願いします
by ねこじたん (2018-01-09 08:08) 

いっぷく

So-netブログでは、1人だけそのことに触れているブログを見ましたね。以前からそうでしたが、トレンドもののブログ以外で、話題の出来事、しかも賛否がわかれそうなことに触れるブログが少なくなりましたね。
もちろん何を書くかは自由ですけどね。コメントに賛否の「否」が入るのが面倒なのか、私が感じているように、オフ会などを繰り返して中途半端な知り合いになったことで、記事もコメントも遠慮し合う関係になってしまったのかわかりませんが、ネットのニュースやweb掲示板で盛り上がっている話題が、So-netブログに来ると一切触れてなくて、拍子抜けすることがあります。まあそれは、自分が書こうとする「その日の話題」が他の人と被る心配をしなくてもいいということでもあるわけですが。
それで、その「1人」の意見は、「黒くする必然性はなかったが、黒人を差別する意図はなかったと思う。だからめくじらたてるな」というような内容でした。
「意図」ですべてが決まったら「警察はいらない」と思うんですけどね。
ただまあ、書き手の水準、社会経験もありますし、悪意剥き出しで書いているわけではないのに、頭ごなしに反論するわけにも行かないし、むずかしいですね。

「差別表現問題」はたしかにデリケートな問題ですね。
以前、脳性マヒブラザーズという、脳性麻痺の2人の掛け合いの漫才らしきものがテレビ番組出てきて、Facebook話題になったのですが、一人が医師で一人が脳性麻痺の患者の設定で、脳性麻痺のふるまいについて患者が「風邪だと思う」と言い張るという内容でした。
周りは笑うべきか突っ込むべきか慎重で、カンニング竹山だったかが、「これ最強ですね」というような皮肉ともとれる感想を述べていました。
客に笑わなければと気を使わせるような「最強」はもうお笑い失格で、私の元同級生などは「スコーンと笑うことが彼らを受け入れることになる」みたいな意見を書いて絶賛されていましたが、「そういう特別扱いこそが差別だろう」と私は思いました。
まあ私だったら、昔のコント・レオナルドのような芸風でプロデュースするでしょうね。
ひとりは脳性麻痺で、もうひとりは良識あるとされる健常者。健常者が教科書のような建前を言うところに、脳性麻痺の方が、障がい者ならではの立場でツッコミを入れ、この社会の建前がいかに実態をともなわないもろいものかを示すような風刺的な笑いですね。
ですから先程の黒人問題にしても、「黒くする必然性はなかった」といわれている時点で、浜田の負けではないかと思うのです。
by いっぷく (2018-01-09 09:20) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。