SSブログ

●BOOK OFF買取価格の研究~新品同様の『Newton』はいくら?~『ちあきなおみ魂の熱唱!伝説の名曲20選』に出てきた「ボイン」という言葉の使われ方は? [「言葉」による革命]

●BOOK OFF買取価格の研究~新品同様の『Newton』はいくら?~『ちあきなおみ魂の熱唱!伝説の名曲20選』に出てきた「ボイン」という言葉の使われ方は?

末尾ルコ「昭和史と社会観察で、知性と感性を鍛えるレッスン」


7月某日午後、わたしはBOOK OFFの駐車場にいた。
車に積み込んだ段ボール箱を(どっこらしょ)と持ち出し、財布と免許証を持って店内へ入る。
段ボールを見止めた女性スタッフは待ち構えていたように、「本をお売りくださるのでしょうか」と声を掛けてくる。
話はすこぶる早いのである。
わたしはカウンターに(どっこらしょ)と段ボール箱を置く。
その中にはサイエンスマガジン『Newton』とそれに類する雑誌が27冊、そしてエメリヤーエンコ・ヒョードルを特集した『MMA Legend』という雑誌が1冊入っていた。
『Newton』も『MMA Legend』もだいたい1000円強。
とは言え実は、『Newton』は自分で買ったものではなく、人から貰ったものだ。
その人は『Newton』定期購読状態ながら、どうやら読んでいる様子はない。
医療関係者だが、家計に余裕があり、惰性で毎号購入しているけれど、現実的には読む暇がない、あるいはさほど読む気もないといったところか。
貰えるものはもらう気満々のわたしであり、そして『Newton』の内容に興味はあれど、他に読むべき本がありすぎてなかなかそこまで時間を回せないわたしであれば、(売ろう)という気になるのも合点がいかなくもない。
合わせて28冊で、もし原価で購入すれば、「2万8千円強」となるこれら雑誌をBOOK OFFはいくらで購入するか・・・・。
結論を書こう。

「300円」である。

BOOK OFFが、例えば発売したばかりの人気コミックなど以外をやたらと驚くべき安値で買い叩くことはわたしも経験上知っていた。
しかし、「2万8千円強」だったもので、しかも新品同様の本が、「300円」に変身するという現実を目の当たりにして、初夏の白昼、周囲の景色がさらに白くなったのは言うまでもない。
もっと具体的に記しておけば、

『Newton』など科学雑誌が、一冊10円。
『MMA Legend』が、一冊30円だった。

・・・

7月8日に放送された、BSジャパン『ちあきなおみ魂の熱唱!伝説の名曲20選』がなかなかよかった。
同番組で取り上げられた局については適宜お話していきたいが、番組中に(あれっ?)と感じたのが、ちあきなおみデビュー当時のニュース映像的番組。
ちあきなおみが街を歩いたりショッピングをしたりというモノクロ映像に、ひじょ~に硬い感じの男性ナレーションがかぶされるのだけれど、その中のセリフに次のようなフレーズがあった。

「魅惑のハスキーボイス、そしてボインの恵まれたスタイル」

もちろん注目点は、「ボイン」である。
ふざけて言うのではなく、石部金吉のごとき硬そうなナレーターが真面目くさって、

「ボイン」と言う。

当時、「ボイン」という言葉はどのような位置づけだったか、さらに興味を増したのは言うまでもない。


nice!(20)  コメント(2) 

nice! 20

コメント 2

いっぷく

それらは、ブックオフでは100円で売られるのでしょうか。バックナンバーの数字が揃っていれば、もう少し高いかもしれませんね。でもそれはすぐまとめて買う人がいて、さらに買値にいくらかのせて、アマゾンのマーケットプレイスで売るんですね。今流行りの「副業」ビジネス、せどりですね。
私もブックオフでがっかりさせられることは何度かありました。本は購入コストだけでなく、買った後の保管コストもかかります。でもそのまま捨てるのはもったいないし、誰かの役に立てるのならとおもって売ってしまうわけです。15年前、私が出した本が売れず、版元が在庫をいったん処分することになリ、私は無償で自分の本を500部ぐらい引き取ったのですが、置き場所に困り、毎日あっちこっちのブックオフで売って小銭にしていました。新品なので最初は1冊100円で1店あたり5~6冊引き取っていたのですが、だんだん飽和してきたのか、1店で1冊しか引き取ってくれなくなリ、さらに「発行日が古い」とかいい出して1冊10円に下げられ、それでも500をさばけないので売り続けていたら、最後は引き取ってくれなくなりました。結局火災で残りは全部焼けてしまいましたけど。

>ボイン

たしかにそう言われてましたね。今も、NHKのニュースで「巨乳」とはいわないとおもいますが、芸能ものなら「巨乳」ぐらいはいうでしょうから、まあそんな感じなんでしょう。今はもはやセクハラなんでしょうが、少なくとも当時の芸能界では積極的な評価を与える言葉なんでしょうね。芸能界でなくてもそうだったのかもしれませんね。
個人的には、ボインという言葉は悪くないとおもっていました。ボイーンという擬音をいれたくなるような弾力がイメージできるアカぬけない表現だからです。アカぬけないところが大事なんです。

>まったく、映画をぜんぜん観ない人たちって、どうなんだろうと思います。

これは、プロレスを唾棄する人の考え方と同じかもしれません。
どうせ物語なんて作り事だし、とか。プロレスなんて勝敗決めてるんでしょう、というアレと同じですよね。
今は「ネットであらすじ見ればわかるから」という「合理主義」もあるかもしれませんね。
でもあらすじからは、まさにストーリーのおおまかな流れしか分かりません。
私の場合、作品それ自体の評価はもちろん大事ですが、それだけではなく、出演者の顔ぶれを細かく見るのが楽しみなのです。
ひとつの画面に5~6人列記してあるあたりの人たちですね。
映画会社が専属制だった頃は、その会社配給の映画はおなじみのメンバーが出てくるわけです。そうすると、スターだけでなく大部屋の俳優に対してまで、今度はどんな役なんだろうと気になってくるのです。
ですから今も録画やDVDを見るときは、まず出演者、といっても主演はわかっているので、その他大勢が誰かを画面を止めて確認しています(笑)
by いっぷく (2018-07-19 04:21) 

hana2018

「BOOK OFF」へ足を向けたのは一度くらいかと思います。
100均とか、ドンキホーテとか、もので溢れているところは人混みと同じで苦手なので。
「Newton」は家でも一時定期購読をしていましたね。多分仕事上のお付き合いで買っていたものかと、中身についてはほぼ興味なし、あの雑誌類は今、どこへ?
大体が「BOOK OFF」にしろドンキにしろ、胡散くささが漂っていますから、積極的に来店しようとは思いません。

>そしてボインの恵まれたスタイル
これまでに、ちあきなおみのスタイルに注目した事はありませんでしたが。
洋服の似合わない胸の薄い、短足、棒のような体型は、まさに昭和の中期頃を思い出させます。私達が子供の頃の女性達って、皆そうでした。
手足の長い、腰の位置も高い今の子供たちのスタイルとは、隔世の感が強くありますね。
by hana2018 (2018-07-19 15:17) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。