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●アイドル香取慎吾は万能の天才?「ルーブル美術館で個展」?シャルル5世ホールとは??~大坂なおみ凱旋試合も、熱に欠ける日本のテニス会場はプロレスのノウハウを見習うべきか? [「言葉」による革命]

●アイドル香取慎吾は万能の天才?「ルーブル美術館で個展」?シャルル5世ホールとは??~大坂なおみ凱旋試合も、熱に欠ける日本のテニス会場はプロレスのノウハウを見習うべきか?

末尾ルコ「美術とテニスの話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」



東レパンパシフィックオープンテニス、大坂なおみはドミニカ・チブルコワに胸のすくような勝利を収めたが、完売の客席、もっと盛り上がらないだろうか。
どちらかがポイントを取るごとに、拍手は起こるのだけど、声はほとんど聞こえてこない。
さすがに大坂なおみがド迫力のサービスやストロークを決めた時には驚いたような歓声が出てくるが、会場全体、あまりに熱が低過ぎる。
日本人が絡まない試合だと、さらに会場が寒い。
世界中が注目するグランドスラムの盛り上がりと比較するのは酷だけれど、例えば同時期開催の韓国オープンの映像を見てみると、試合に韓国人が出てなくても大きな盛り上がりを見せている。

日本テニス界の課題は選手育成だけでなく、「ファン育成」にもある。
つまり、「テニス観戦ファン」を増やさねばならないのだ。
日本でテニスに興味を持っている人の多くは、「テニスをプレイしている人たち」だろう。
「テニスをやってなくても、テニス観戦を愉しむ人たち」を増やすこと、そして「生で試合をどう愉しむか」も伝えていかねばならない。
その点はプロレス界がどのようにして「プロレスファンを生み出していったか」も、いい研究材料になるかもしれない。
プロレスは「自分でプレイするスポーツ」ではないし、実態が極めて曖昧なものであるにも関わらず生き残り、会場には熱がある。
テニスは世界的にも確固とした超メジャースポーツの一つだけれど、こと日本の場合は、「ファン育成」が足りていない。
超メジャースポーツの地位に胡坐をかいているとまでは言わないが。

いわば、「何もない場所」から多くのファンを生み出したプロレスの歴史は、日本テニス界だけでなく、多くの分野の人たちにとって、様々な考えを提供してくれるはずだ。

「香取慎吾がルーブル美術館で個展」的な見出し、ネットニュースで見かけますよね。
テレビのニュースでも一部やってました。
どうなってるんでしょうね、日本って。

「ルーブル美術館」という書き方も問題で、より正しくは、「ルーブル美術館に隣接する貸しスペースのシャルル5世ホール」と書くべきで、敢えて「ルーブル」を強調する報道は視聴者・読者を大きくミスリードしているとしか言いようがない。
事情を知らない人にとっては、「香取慎吾が世界的美術家になった」と取ってしまうだろう。
香取慎吾の作品の良しあしについては、わたしはほとんど観ていないので言及しない。
まあいかなる芸術であっても、誰しも創作する自由はあるわけで、もちろん香取慎吾が素晴らしい作品を生み出す可能性もあるわけです。
が、えらくアイドルって、多才ですなあ。

・歌ができる
・演技ができる
・お笑いができる
・司会ができる
そして、
・現代アートもできる

いや~、アイドルってほとんど、ダ・ヴィンチのような万能の天才なのかな?

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いっぷく

観戦の観察はしたことありませんが、静かに観戦するものだというのが日本人の常識になっているのではないでしょうか。
野球なども、盛り上がっているようですが、応援団が煽らなければ静かだと思います。
プロレスは、観客の反応でレスラーがアドリブで試合を作っていくものなので、観客もまた反応せざるを得ないですが、テニスはそのへんが少し違うのではないでしょうか。
まあ私はプロレスも比較的静かに見てますけど(笑)

>事情を知らない人にとっては、「香取慎吾が世界的美術家になった」と取ってしまうだろう。

それは2007年の「カンヌ国際映画祭」のパターンと似てますね。
2007年9月に封切られた映画「HERO」宣伝のため、同年5月に開かれた「カンヌ国際映画祭」に呼ばれてもいないのに香取慎吾と乗り込み、マーケット用ブースを借りて、映画を見せる飛び入りのデモンストレーションを行いました。
それだけでは足りなかったか、木村と香取は、目抜き通りを日本のマスコミを連れて練り歩いたり、ホテルの植え込みで会見を開いたりしてカンヌの人々を騒がせました。木村に至っては、地元の通行人にジャニーズ事務所では御法度であるはずのサインまで行いました。しかし、そのことで逆に、彼らがカンヌでは全く無名の「非国際派スター」であることが判明してしまいました。
でも、当時の日本のマスコミは、木村拓哉と香取慎吾が「カンヌ国際映画祭」に出席して騒がれたことになっているわけです。

>現代アートもできる

でも決して科学者にはならないですね(笑)
テリー伊藤が「お笑い北朝鮮」で、父親が学者や政治家などで大きな仕事をすると、息子は芸術に活路を見出すことが多いと書いてましたが、一理あるのかなと思いました。
芸術が簡単ということではなくて、素人にわかりにくいという点で、やりやすいということはいえると思います。
それと、工藤静香が二科展22回入賞というのも批判されていますが、その道の力量というより、芸能人としての知名度で下駄を履かせてもらっているということもあるでしょうね。
作品をどうこういえないですが、たとえば片岡鶴太郎が急に画家、書家の権威になるのも正直懐疑的です。書家として高名な榊莫山からは相手にされなかったと言います。

いずれにしても、今はテレビコンテンツは、その道のオーソリティというより、テレビタレントのものになってしまいましたね。司会はMCと称していますが、昔の司会者、高橋圭三とか、玉置宏とか、宮尾たかしとか、司会だけで食べていける人ではなくて、中居正広であったり、バナナマンであったり、くりーむしちゅうであったりと、別に司会のプロではなく、もはや何が本職かわからないような人がやってますもんね。
by いっぷく (2018-09-21 03:44) 

hana2018

>事情を知らない人にとっては、「香取慎吾が世界的美術家になった」と取ってしまうだろう。
仰る通りです。
パリ旅行中にあった自由時間も、ルーブルがスト中とあって入館せずに帰って来てしまいました。
だからと言う訳ではないものの、ルーブル美術館に隣接する貸しスペースのシャルル5世ホールなんて、私だけでなくほとんどの方が知らないものと思います。
世界の名画がやって来る度に、美術館に列をなす人々。その中で作品の良し悪しを理解しているなんて、ホンの一握りの人数なのも確かでしょう。・・・かく言う私自身、美術作品の良さなど全くわかっておりませんもの。
世界的な名画を美術館で並んで実際に観てきた、そんなムードに浸った自分が好き・・・と言ったら、言い過ぎかもしれませんけど(笑)
工藤静香や雪村いずみの娘さんでしたっけ?の二科展入賞。
片岡鶴太郎の描く絵についても、同様で・・・その点、いっぷくさんと同意見です。
by hana2018 (2018-09-21 10:57) 

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