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●入院3日目、一般病棟へ転室できた母・・・しかし夕方担当医からかかってきた電話の内容には楽観を一切許さないものだった。 [「言葉」による革命]

●入院3日目、一般病棟へ転室できた母・・・しかし夕方担当医からかかってきた電話の内容には楽観を一切許さないものだっつた。

末尾ルコ「母の話」

母は、3月14日午前2時くらいに救急車で運ばれたから、3月16日は3日目ということになる。
昼前に高知赤十字から電話。
1日目であれば心臓が飛び出そうになるところだったが、昨日HCUに移ったばかりなのでそこまでにはならなかった、が、緊迫はする。
知らせはまず、「今日から一般病棟になりますので」というもの。
入院当初の状態や医師の言などから考えると予想以上に早い一般病棟への転室でこれはもちろん嬉しい。
しかし、
「ところがですね、昨夜お母様、寝ぼけられていたか何かで、点滴などのチューブを外してしまってられてですね。転倒などはなかったのですが、一般病棟へ入る際は大部屋をご希望でしたが、二人部屋にしたいと思いますが、かまいませんでしょうか」
もちろんそのくらいのことはかまわない。
それにしても、深夜にそうしたことが起こったのか。
確かに母はもう1日目から、酸素マスクを「これ、外してえい(いい)がやろう」とか導尿管を施されているのに、「トイレへ行ってえいがやろう」とか、とんでもないことを言っていた。
自覚的には気分がよくなっているので、ベッドの上だけにいる状態にストレスが溜まりつつあるようだ。
それにしてもせっかく回復しつつあるのに、院内転倒などで大けがしていては元も子もない。
そこはしっかり自覚してもらわねばと思う。

2日目から食事も出してもらえるようになった。

・・・

と、ここまではまずまず安堵させてくれる様子だったのだが、午後2時半からの面談を終えて家に帰ると担当医から電話がかかってきた。
その内容は多少楽観的な気分になってきた気持ちを吹き飛ばすものだった。
「お母さんの現在までの病名は虚血性心不全です。そうなった原因は2つ考えられますが、一つは高血圧、もう一つは心筋梗塞だと思います」
「・・・心筋梗塞まで行ってるんですか?」
「そうです。心筋梗塞一歩手前だと思います。今は薬で抑えてますが、次に発作を起こしたら終わりになると思います」
この時点でわたしは動揺する。先ほどまで会っていて、酸素チューブも外している母の姿とあまりにギャップがある。
若く、やや押し付けるような口調の医師はさらに続ける。
「来週始めにもカテーテルをやることに同意いただき、風船やステントを入れるなど、積極的な治療をすることべきだと思います」
「・・・検査は大いにしていただきたいですが、15年ほど前にカテーテルを受けてまして、その時は治療の必要はないと言われまして」
「状況は変わっていると思います」
「いや、そうでしょうけれど。カテーテルの後、半年ほどもの凄く体調を崩したことがあってんです」
「今は腕から入れたり、負担はすくなくなっています」
「その、風船やステントを入れたら、これまでのような生活ができるようになりますか」
「まだ分かりません。風船もステントも無理な状態ならバイパス手術も検討されますが、お母さんの場合は高齢ですので、全身麻酔をしての手術に耐えられるかという問題もあります」
などといった内容。

まあ、電話なので質問も答えも今一つ以上言葉足らずになっているのだろうが、わたしとしては心の中に冷水どころか液体窒素を流し込まれた気分になった。

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(。・_・。)2k

心配ですね 心中お察しします
腕からだと ずいぶんと楽だと言いますが
怖いですよね
俺も 今月末に CT撮って それによっては腕からと言われてます
元気でいても怖いです
まあ 今の医療は 余程の事がないと大丈夫とは言いますが
年齢が年齢ですから 不安も大きいかと思います
ですが あくまでも治療です
医師の判断は症状を見てのことかと思いますので
信じるしか無い部分もありますよね
上手く言えませんが お母様のお身体第一に考えて
ご判断して下さい

by (。・_・。)2k (2019-03-17 02:37) 

いっぷく

>緊迫はする。

私は母が既往16年で19回入院しただけでなく、妻子はICUや第三次救命救急病棟など、生死の狭間にいた時期がありますから、もう何十度もそういう経験をしました。で、何度経験しても、決して慣れることはないのです。

>二人部屋にしたいと思いますが、かまいませんでしょうか

母が昨年入院したとき、危ないと思われたときは、近い人を呼んでもいいように、また傾眠続きで意識障害に陥っていたので、自然光で意識をはっきりできるように、窓際にベッドを置ける一人部屋にされたことがありました。
が、2~3日もったら、また大部屋に移されました。差額ベッドのないところなので、本当に切羽詰まらないといい部屋にはしてくれないということなのですが。

>外してえい(いい)がやろう」とか

せん妄ではないでしょうか。
母が15年前に抗がん剤をやったとき、壁のシミが怖いとか、面会に来ていない人が来たと言いはるとか大変でした。その頃は携帯電話のベルが鳴ると「今度はなんだろう」とドキッとしたものです。
しかし、それは1~2日で収まったと記憶しています。

>次に発作を起こしたら終わりになると思います

病院側が最悪のケースを想定して、その用心を提案してくることはあります。
私の子供がICUに入っていたとき、植物人間になる可能性もあり、自力呼吸ができなくなるかもしれないし、覚醒したら少しでも早くリハビリをシたほうがいいから、どちらにしても喉に穴を開けさせろと毎晩説得されました。仕方ないので、植物状態の可能性の高かった長男は穴を開けました。
次男はたまたま手術予定日に肺炎になり、手術が延びたらそのうち普通に目を覚まして手術そのものがとりやめになりました。
長男も結局その後は自力呼吸を回復したし植物人間からも回復したので、穴は開ける必要なかったかもしれません。
ちなみに妻も穴を開けていますが、たぶん必要なかったでしょう。
でもそれは回復したから言えるのであって、その時点では医師もわからないから用心したいということだったと思います。

むずかしいですね。医師でもない私がうかつなことはいえませんので。
積極的な治療を勧めているということは、まだそれに耐えられる全身状態であるという判断だとは思いますが。

by いっぷく (2019-03-17 05:18) 

ぽちの輔

状況をお母さんに説明して
まずは納得してもらわないと^^;

by ぽちの輔 (2019-03-17 06:49) 

ニッキー

お母様が一般病室に転室されて
お元気そうでとても安心してたところに
医師のその内容を電話で話すのは
心配りと言葉があまりにも足りないような・・・
お母様にとって一番良い方法が見つかりますように(_ _)

by ニッキー (2019-03-17 09:03) 

hana2019

当日の面談を終えてから、帰宅後の担当医から電話…と言うところが、何ともな?
この内容は電話ですませる事ではないと感じられます。どうして、その前の面談時に話してくれなかったのでしょう。
その担当医が不在であったと言う事でしょうか。
希望を持たせて、後々言質を問われることを避ける。最悪の場合も想定してもらう…と言った意味合いは理解できるものの、命に係わる重大事を一方的に告げられても、理論的な思考が出来るはずはありません。
by hana2019 (2019-03-17 15:39) 

JUNKO

チューブを外してしまうような話はよく聞きますが、そういう事のないようしっかり看護士さんが気を付けてほしいですね。お医者様とよく話し合ってリスクの一番ない方法で治療をしていただきたいですね。相棒は76歳の時5か所もバイバス手術をしました。以来元気にしております。納得いくまでよく伺うことですね。良い結果が見つかりますように。
by JUNKO (2019-03-17 16:20) 

ゆうみ

13年ほど前に母が入院していた時のこと
思い出しました。
有無を許さず即座にカテーテルをと言われ
あまりにも突然 予測してなかった現実に
茫然としました。
それと 父がチューブも点滴も何もかも外して
そういたものを外せなくなる衣類を着せられたのも思い出しました。
考えてないこと起きますが 医者から納得いくまで 話を聞いてくださいね。
お母さま お元気になりますように
by ゆうみ (2019-03-17 21:47) 

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