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テレビで日常に帰る堀北真希とテレビでさえ非日常で終始する吉高由里子 [吉高由里子]

日本人の多くは日常が大好き。
特にテレビでは「日常」以上にはみ出すものを嫌悪する。
多くの芸術は日常から飛翔すること。
日常を描いているように見え芸術さえも、
「日常を日常から飛翔させている」。

わたしが芸術に、映画に求めるものは、
日常からの飛翔であり、パッションであり、
徹底的な善と悪、美と醜の交錯などでもある。

テレビドラマが芸術だなんて誰も思っていない。
だから、それはそれでいいのかもしれない。
問題は
「芸術となりえる」「芸術を担える」俳優たちでも
愚にもつかないテレビドラマへ出なければならない日本の状況だ。

堀北真希は、
その持って生れた美貌も、
芝居のセンスも、
十分に日常からの飛翔、パッション、
要するに芸術を担えるだけの才能があるにもかかわらず、
テレビドラマの仕事が多い。
しかもそのドラマの内容たるや、
そして堀北真希の役どころたるや、
まさしく取るに足りないものばかりである。
十分な非日常性を持ちながら、
テレビドラマではそれをすべて捨てている。
「もったいない」
ファンは大合唱すべきだ。
「もったいない」と。

新しいドラマ「アタシんちの男子」で、
共演につるの剛士という名前を見て、
またもやため息も出ない。

吉高由里子は
「太陽と海の教室」のような
愚にもつかないドラマへ出てさえも、
非日常を運んでくる。
どんな吉高由里子の作品も
日常性に(悪しき)埋没したことがない。

吉高由里子と堀北真希の違い。
これは何なのか。
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コメント 2

ton

こんばんは☆
吉高由里子って本当何者なんだろうと、今回も読んでいて思いました。堀北真希は「普通」にもどっていった女優ですよね。オカルトな雰囲気を持ち合わせていた堀北さんですが、昨今のドラマへの露出が高まったせいか、ずいぶん大衆的になってしまいました。
しかし、吉高由里子は違いますよね。ルコさんがおっしゃるように、どんなに日常世界のドラマに出ていても、どこかが異質です。少し変わった映画とか変わった役が多いせいだと思っていました。でも、きっとそうではないのだと最近思うようになりました。すみません、感想文みたいで笑。

ところで、グータンヌーボという女性三人がトークする番組を知っていますか?4月8日に吉高由里子が出演されるそうです。昨日その番組を見ていて、予告で知りました。なんでも、天海祐希や土屋アンナも出るそうで、同じ画面に収まるかはわかりませんが、少なくとも、トーク番組はあんまり出演されていませんから、ぜひチェックしてみてください。ホームページで写真が見られますよ☆
by ton (2009-03-19 21:49) 

末尾ルコ(アルベール)

またまた情報ありがとうございます。そのメンバーなら、おもしろそうですね。  堀北真希は多様な役ができる素質を持っているので、愚にもつかないドラマで日常的な役を演じることが多いのが残念なんですよね。まあ「清純派」的イメージを持った、数少ない女優の一人なので、もう一つ思い切った役ができないのかもしれないですけど。でも「清純派」のイメージを生かしつつ、「異常」な役をやることもできると思うんですよ。 今はちょっと、「誰もが安心して観ることのできるホマキ」になっています。  吉高由里子の場合、「一人非日常」のようなもので、「場」が日常的であっても自分だけで「非日常」を持ち込める稀有な女優です。 そして、それこそ本当の女優なのです。   これからもよろしくお願いします。  末尾ルコ(アルベール)
by 末尾ルコ(アルベール) (2009-03-20 05:48) 

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