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西野亮廣(キングコング)・吉高由里子の件で見えてくるもの [吉高由里子]

現代に入り、多くの日本人がいびつなメンタリティを持つようになった大きな理由の一つがマスメディア、特にテレビだと考えている。
一つ一つの出来事は小さいかもしれないが、それを看過し続けることによって、影響は徐々に大きくなってきたのだと思う。
この吉高由里子の件一つとっても、「吉高由里子」のことについて考えながら様々なことが見えてくる。

さて西野亮廣(キングコング)の中で吉高由里子が「どついてもいい人間」に入ったのだとしたら、それはどうしてか?
もちろん西野亮廣自身の「人を区別する」という「性格」によるものだというのが第一だ。
ここで書いておかねばならないが、「人を区別する」というのは普通誰しもやっている。
個人の中で「他人を皆平等に見ることができる」というのは聖人なみの人間性を持っていないと無理だろう。
問題は「何を持って人を区別しているか」と「区別を何らかの態度に表すのかどうか」という点だと思う。
(まあこのような分類もケースバイケースであるのだが)

さて西野亮廣はまず自分の区別を行動に表した。
しかもテレビという公共の電波上で、である。

ここでもう一つ考えたいのは、「どつく」という行為の持つ意味だ。


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コメント 4

noah

ちょっと・・くどいよ。

つっこんだの、西野さんは。

芸人として、至って普通のことだと思うよ?
by noah (2009-11-02 21:39) 

末尾ルコ(アルベール)

noah様

コメントありがとうございます。
ただ、わたしはnoah様のことは存じ上げておりませんので、これからコメントをくださるのであれば「丁寧語」でお願いできればと思います。

ご意見ですが、わたしは「芸人」の「つっこみ」というものの「質」自体に疑義を呈しているわけです。そしてそれが「普通」とされていること自体に対しても。
テレビで「普通」とされていることが、いかに日本人のメンタリティに影響を与えているかということも。

                               ルコ
by 末尾ルコ(アルベール) (2009-11-02 22:39) 

noah

ルコさん、失敬な話し方をしてしまい、失礼しました。
ご丁寧な返事ありがとうございます。

芸人さんが日本人のメンタリティーに影響しているのならば、それは「笑い」というサービスを提供しているのだと私は考えています。証拠として、面白いと思われる芸人さんは売れ続け、その他は、干される。それが今のお笑い界での「普通」、もしくは「現状」。もちろんルコさんもそれをご存じでしょう。

しかし、芸人さん(ie. 西野さん)がつっこむという「普通」の「流れ」が疑わしいのであれば、それは逆に不思議なことだと感じます。つっこみという概念は「笑い」を生むものです。理論で解説しようとすれば、「笑い」はなくなります。なぜなら、「笑い」は「考える」と「感じる」、双方で成り立った上で、楽しむことのできるものだからです。これは私、一個人の意見です。

ルコさんはお笑い界での「ボケ」と「ツッコミ」を好ましくない、ネガティブな風潮だと思うのであれば、理想の「お笑い」とはどのようなものですか?

いつもブログを読ませていただいています。ご意見を聞くのを楽しみにしています。
by noah (2009-11-03 13:33) 

末尾ルコ(アルベール)

noah様

コメントありがとうございます。わたしの方こそ、どのような方か分からなかったもので多少ぶしつけな書き方だったかと思います。失礼しました。

さて「お笑い」という興味深いテーマについてのご質問ですが、「芸人」の人たちが「笑い」というサービスを提供し、多くの人がそれを楽しんでいるという点はその通りです。ただ、彼らが非常に高い頻度でテレビに露出している以上、「笑いの提供以外」の面でも少なからず日本人のメンタリティに影響しているというのも事実であると思います。(これは「芸人」だけではありませんが)
そして「人気」がある人たちがテレビへ出続けるというのも事実ですが、現在の視聴者・テレビ局の姿勢からして、「人気」=「質」とならないのは、「芸人」だけでなく、俳優やミュージシャンなども同様です。
「日経エンタ」的に考えると、「人気が出た者の勝ち」というスタンスでしょうが、わたしは常に「質」を問題とします。どうような分野でも「人気」と「質」は必ずしも結び付かない。「芸人」の世界にしてもそうで、特に瞬間的な「テレビ芸」の世界では、「弱いもの」を笑いものにして一件落着の質の低い「笑い」を見ることが非常に多いですね。ケースバイケースではありますが、これが「現在のテレビ芸人」の多くに当てはまる現状ではないかと思います。

それと、わたしは「ボケ」と「ツッコミ」という伝統の関してネガティブな考えを
持っているわけではありません。了承し合った芸人やそれに類するもの同士であれば、問題ないと思います。ゲストに対しても、言葉による「ツッコミ」であれば、基本的には大丈夫だと思いますが、「頭をドツク」という行為にまで及ぶと意味が違ってきます。しかも「ゲストとの上下関係を考えて」ドツク場合とドツカない場合があるとすれば、なおさらだと思いますが。

理想の「笑い」と問われると難しいですが、「意味のある笑い」「無意味な笑い」・・レベルが高ければどちらも大好きです。最近の映画で例を挙げれば、フランス映画の「ミッション・クレオパトラ」や「奇人たちの晩餐会」は実におもしろかったですね。

この短いコメント欄で適切なお答えができているとは思えませんが、また記事などでも「笑い」に関してはどんどん書いていきます。コメントも歓迎です。
これからもよろしくお願いします。

                                   ルコ
by 末尾ルコ(アルベール) (2009-11-04 00:19) 

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