ダ・ヴィンチの絵画に隠された「秘密」? 「ラロックの聖母」ザ・ベストハウス123 『ラロックの聖母』研究会 幻冬舎 [ルコ的読書]
レオナルド・ダ・ヴィンチと言えば、近年「ダ・ヴィンチ・コード」が小説、映画とも大きな話題となった。
もっともあの小説中に書かれている内容は、いわゆる「ヨーロッパ史の裏側」を多少知っている者にはさほど珍しいものでもなかった。
ところが映画の影響はなかなかのもので、「フランスでもあの内容を本気にしている人が少なくない」と友人のフランス人が言っていた。
もちろんあのストーリーはフィクションなのであるが、いわゆる「表面的な歴史」しか知らなかった人にとって「目を開かされた」ような錯覚を起こさせられるというのはあり得ることだ。
そのような「錯覚」が悪用されれば、怪しげな「陰謀史観」や「カルト宗教」にはまるなどという可能性もあるので警戒せねばならない。
「歴史の裏面」を楽しむには、最低限の知識、バランスのとれた見識などが必要とされるだろう。
茂木健一郎の寄稿の中に次のような部分がある。
宗教学者の中沢新一さんがおっしゃっていた言葉を拝借すると「人類の歴史の最初から隠されている秘密」がダ・ヴィンチの絵にはあるのです。理性と感性を全部総動員しないとわからない、知ってしまうと我々は人間でいられなくなるような怖い秘密のようなものです。
「ラロックの聖母」ザ・ベストハウス123 『ラロックの聖母』研究会 幻冬舎
「いかにも中沢新一」という大仰な表現だが、偉大な芸術にはそれほど汲めども尽きぬ魅力があることは確かだ。
もっともあの小説中に書かれている内容は、いわゆる「ヨーロッパ史の裏側」を多少知っている者にはさほど珍しいものでもなかった。
ところが映画の影響はなかなかのもので、「フランスでもあの内容を本気にしている人が少なくない」と友人のフランス人が言っていた。
もちろんあのストーリーはフィクションなのであるが、いわゆる「表面的な歴史」しか知らなかった人にとって「目を開かされた」ような錯覚を起こさせられるというのはあり得ることだ。
そのような「錯覚」が悪用されれば、怪しげな「陰謀史観」や「カルト宗教」にはまるなどという可能性もあるので警戒せねばならない。
「歴史の裏面」を楽しむには、最低限の知識、バランスのとれた見識などが必要とされるだろう。
茂木健一郎の寄稿の中に次のような部分がある。
宗教学者の中沢新一さんがおっしゃっていた言葉を拝借すると「人類の歴史の最初から隠されている秘密」がダ・ヴィンチの絵にはあるのです。理性と感性を全部総動員しないとわからない、知ってしまうと我々は人間でいられなくなるような怖い秘密のようなものです。
「ラロックの聖母」ザ・ベストハウス123 『ラロックの聖母』研究会 幻冬舎
「いかにも中沢新一」という大仰な表現だが、偉大な芸術にはそれほど汲めども尽きぬ魅力があることは確かだ。
レオナルド・ダ・ヴィンチにどんな意図があったかはずっと
謎のままがいいような気がします。
by pandan (2010-04-09 07:09)
中沢新一、たしかにちょっと大仰ですね。(笑)
記事、拝見してて、「薔薇の名前」という映画を思い出しました。
いや〜、あれは素晴らしい映画でした。。。(遠い目)
でも、キリスト教に馴染みのない日本では、
どれだけの人が理解できたんでしょう?
私は、ミッションスクール出身なんで、なんとなくわかりましたが。
でも、原作本は途中で挫折しました。(爆)
by cjlewis (2010-04-09 07:17)
pandan様
そして、謎が完全に解明されることもないでしょうね。
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-04-09 09:07)
cjlewis様
ショーン・コネリーの映画ですね。
適度に美的で適度にミステリアスで、最近はあのようなコクのある映画が少ないですね。
原作はウンベルト・エーコですね。
まああれは特殊な本ですから(笑)
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-04-09 12:00)
小説も映画もむずかしいよ〜
って聞いて まだふみこんでません…
by ねこじたん (2010-04-10 11:07)
ねこじたん様
そうですか!
難しいというよりも、多少しっくり来るかどうか・・かも(笑)
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-04-10 12:48)