感動の結末! エースコック「小海老天そば」の小エビちゃん。 [生と死のためのアート]
せっかく出会い、楽しいひとときを過ごしたけれど、結局それはわたしが小エビちゃんを「食べる」ということで決着する。
「ぼくたちは出会った」
「わたしたちは出会った」
「そして語り合った」
「わたしたちは語り合った」
ああ、そうだ。もしエースコックがなければわたしたちは出会いさえしなかったのだ。
しかし・・ここでわたしは一つの可能性に気付いた。
「小エビちゃん!そうだよ、ぼくは君を食べる必要はないんだよ!食べないで、こうしていつまでも語り合って・・」
「バカなことを言ってはいけません!」
小エビちゃんの声は決然としていた。
「わたしをそのままにしても、また乾燥して、それからどうなるんです?最後は捨てられてお終いです」
「小エビちゃん・・」
「だから・・」
「だから・・?」
「食・べ・て」
「・・・」
「わたしを。食・べ・て」
何という哀しい願いだろう。
何というせつない願いだろう。
けれどわたしにはもはや小エビちゃんの意志に従うより他に道はなかった。
「小エビちゃん・・、君を食べるよ」
「ああ・・・」
わたしは箸の先で小エビちゃんをつまみ、口へ持っていく。
口の中へ入っていくとき、少しだけ小エビちゃんのため息が聴こえた。
完
「ぼくたちは出会った」
「わたしたちは出会った」
「そして語り合った」
「わたしたちは語り合った」
ああ、そうだ。もしエースコックがなければわたしたちは出会いさえしなかったのだ。
しかし・・ここでわたしは一つの可能性に気付いた。
「小エビちゃん!そうだよ、ぼくは君を食べる必要はないんだよ!食べないで、こうしていつまでも語り合って・・」
「バカなことを言ってはいけません!」
小エビちゃんの声は決然としていた。
「わたしをそのままにしても、また乾燥して、それからどうなるんです?最後は捨てられてお終いです」
「小エビちゃん・・」
「だから・・」
「だから・・?」
「食・べ・て」
「・・・」
「わたしを。食・べ・て」
何という哀しい願いだろう。
何というせつない願いだろう。
けれどわたしにはもはや小エビちゃんの意志に従うより他に道はなかった。
「小エビちゃん・・、君を食べるよ」
「ああ・・・」
わたしは箸の先で小エビちゃんをつまみ、口へ持っていく。
口の中へ入っていくとき、少しだけ小エビちゃんのため息が聴こえた。
完
小エビちゃん・・・キミの事は忘れないよ・・・
by Derufyi☆ (2010-10-17 06:22)
こんにちは
ついに・・・ついに
しかしお互いを思いやる気持ちが
しっかり伝わってきました。
これでよかったのですね~
小エビちゃんは、もうRUKO様の体内の
旅を終えたのでしょうか???
by スマイル (2010-10-17 11:46)
Derufyi☆様
ありがとうございます!
心がホットに(^_-)-☆
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-10-17 11:54)
スマイル様
体内の旅!(笑)
けっこうおもしろいことお聴きになりますね(爆笑)
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-10-17 11:58)
う〜ん!感動の結末でした!
「ありがとう〜!」という小エビちゃんの声が聞こえるよう。
ぽっちりと一粒こぼした涙のせいで、
アルベールさんの「小海老天そば」は、
いつもよりほんのすこ〜し、塩っぱかったはず。
by palette (2010-10-17 23:05)