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ゲバラ、カストロ、カダフィ大佐などから観察する、「カリスマ性」の問題。 [生と死のためのアート]

カリスマ性。
カリスマ美容師とかカリスマ店員とかいう「言葉の誤用」の話ではなく、歴史の中に現れた本物のカリスマの話だけれど、例えばリビア情勢に関して「カダフィ大佐のカリスマが薄れた」という解説を耳にしたが、確かにカリスマ性というのは「薄れる」場合がある。
結局それは「その人物の行動やメンタリティ」によるものだという点、非常に興味深い。
それはキューバ革命の両雄を比較すればよく分かる。
リアルタイムで体験したわけではないけれど、キューバ革命時のフィデル・カストロが発したカリスマ性は凄まじいものがあっただろう。
「世界を覆わんばかりのカリスマ性」と表現しても過言ではなかったはずだ。
ところが長期独裁政権維持に汲々とする過程で明らかにカストロのカリスマ性は薄らいで行った。
対してチェ・ゲバラ。
彼のカリスマ性は「永遠性」をさえ帯びて来た。

間違いない。
「生き方」がオーラやカリスマ性の濃淡を左右する。

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Dandelion

心を見失うと・・・生き方が麻痺してしまう・・・
その時点でカリスマ性は失われタダの我がまま になってしまいますね。
by Dandelion (2011-03-02 13:05) 

末尾ルコ(アルベール)

Dandelion様

「かつてのカリスマ」の末路はわびしいものです・・。

                           RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2011-03-02 15:56) 

cjlewis

まさにそうだと思います。
人間としての揺るぎない信念、、、
それがゲバラにはあった。

信念に従い行動し、何かを手に入れたとしても、
それが絶対でも、すべてでもない。
それを信念に従って「維持」しようとするのであればいいが、
維持したいために維持しようとした時点で信念は消える。。。
by cjlewis (2011-03-03 10:44) 

Venceremos

冷戦下で、キューバ革命の純粋性と国際性を体現していたのもゲバラだけだったから、カストロさんよりゲバラが人気があるのは当然ですね。
ボリビアで美しく散った革命家は永遠にラテンアメリカの人々の心に残るわけです。アジェンデのように。

一方で、カストロさんはもう83歳。大方の国民からは愛されてはいますが、もう革命家は引退して、国際情勢について演説したり、執筆活動をしているだけです。
それでも、僕はカストロさんのほうが好きで、彼のほうがカリスマがあると感じてますが。。。。おっと長文をだらだらと書いてしまって失礼しました。
もしゲバラに興味があればブログに遊びに来てくださいね!
by Venceremos (2011-03-03 19:06) 

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