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バレエ「ジゼル」 愛の問題4 [愛とバレエ]

それではわたしなりにバレエ「ジゼル」のストーリーを概観してみる。

村娘ジゼル。
貴族アルブレヒト。
アルブレヒトがジゼルにアプローチする。
ジゼルはアルブレヒトに対して激しい恋心を抱くようになる。
この時点でアルブレヒトがどのくらいジゼルを想っているのかは踊り手の解釈に委ねられる。
二人はひと時楽しい時間を過ごす。
(バレエの舞台でこの「楽しい時間」はもちろんごく短い。ほぼ常に「友人たち」とともに過ごしたジゼルとアルブレヒトの二人の戯れに「肉体的情愛」を示唆するものはない)
ジゼルに想いを寄せるヒラリオンはアルブレヒトが貴族であることに気付き、そのことをジゼルに暴露する。
前後してアルブレヒトの婚約者を含めた貴族の一団が村へやって来る。
アルブレヒトに婚約者がいることを知り、ジゼルの精神に異常が訪れる。
バレエの世界であまりに名高い「狂乱の場」である。
もともと体に持病のあるジゼル。
「狂乱の場」において死を遂げる。
ここでのアルブレヒトの精神状態に関しても意見の分かれるところだ。
ジゼルの死で彼女の本当の愛に気付くという解釈もあり得るが、ちょっと無理があるような気がする。
とにかくアルブレヒトは激怒し、ヒラリオンを殺そうとするが適わず、その場を走り去る。

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