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急にバレエ「ラ・バヤデール」について語りたくなった その1  [愛とバレエ]

チャイコフスキー三大バレエ「白鳥の湖」や「眠りの森の美女」、「くるみ割り人形」だけでなくクラシック・バレエ全幕物のストーリーは一見他愛無いお伽噺のようなものがほとんどで、それだけに心理学的アプローチなど解釈も演出家や踊り手によってかなり自由に可能となる。中には「え?この役をここまで深く考えてるの?」と驚いてしまうようなことを語るバレリーナもいるが、そのような普通でない取り組みこそがジャンルをより高度に洗練させて行く。
ミンスクによって作曲された「ラ・バヤデール」という全幕バレエがある。
これは最高度に洗練された通俗的バレエと言うべきだろう。
最高度に洗練された通俗作品は、最高度に洗練された芸術とも文句なく肩を並べ、当然のことながらおスノッブなお芸術など遥かに凌駕する。

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