SSブログ

〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ映像俳優演技論「田中哲司の道薫」、その台詞。2014年11月10日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ映像俳優演技論「田中哲司の道薫」、その台詞。

道薫となった荒木村重が、「有岡城の出来事を語れ」と所望する茶々に応える。
茶々は「信長様は恐ろしい型。謀反を起こして勝てると思ったのですか?」と問う。
道薫は、「勝てると思わねば謀反など起こしません。高山右近の裏切りによって我がはかりごとに狂いが生じたのでございます」と言う。
話を止めようとする千利休や豊富秀吉。
しかし茶々が止めさせない。
「妻や部下を殺されてなぜおめおめと生きていられるのか?」と問いただす。
道薫は茶々に対し、
「それでは父母の仇である秀吉の許で暮らすあなたはどうなのですか?」
と言い、
「自分も化け物ならば、茶々様も化け物。この場にいるのはすべて化け物にございます!」
と吠える。

台詞は正確には同じではありませんが、「軍師官兵衛」で以上のようなシーンがあったわけです。
テレビドラマとしてはなかなか観応えあるシーンでした。
道薫は田中哲司、茶々は二階堂ふみ、秀吉は竹中直人、利休は伊武雅刀、高山右近は生田斗真です。
田中哲司の台詞回しが見事でした。
本来ならとうに死んでいなければならない身でありながら、生き延びて茶人となっている。
その常人にはとても理解できかねる心理を、「大河ドラマ」という極めて規制だらけの場の中で、できるだけの表現をしている。
田中哲司、いつも楽しませてくれる俳優の一人です。


nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0