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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える講座」~映画「渇き。」と「テネシー わが最愛の地」を比較する人はあまりいないだろうが・・・。2015年11月3日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの知性・感性を徹底的に鍛える講座」~映画「渇き。」と「テネシー わが最愛の地」を比較する人はあまりいないだろうが・・・。

中島哲也監督は現在日本を代表する映画監督であり、「嫌われ松子の一生」や「告白」などわたしも楽しんで鑑賞した作品もいくつかあります。
が、「渇き。」はきつかった。
バラバラに切り裂かれたシーンがけたたましい音楽と共に最初から終わりまで連打される。
ノイジーな音楽、そして映画は好きだけれど、「渇き。」は小2時間ハイボルテージな切れ切れの映像と音声が継続し、しかもカタルシスがない。
それでも役所広司や橋本愛の存在に引っ張られて最後まで観通して結局げんなりした後にスコット・ティームズ監督「テネシー わが最愛の地」を観てなんかこう気分を取り直したとか、そんなお話なんです。
「テネシー わが最愛の地」はハル・ホルブルック、ミア・ワシコウスカらの出演。
このところジム・ジャームッシュやデヴィッド・クローネンバーグら、現代映画界を代表する監督の作品への出演が目立つミア・ワシコウスカですが、「テネシー わが最愛の地」は「アリス・イン・ワンダーランド」でその存在が世界的に知られるより前の作品です。
「テネシー わが最愛の地」はハル・ホルブルック演じる高齢の男性が老人ホームを抜け出して「我が家」へ帰ってみると、そこには若い夫婦と一人娘の家族が住んでいた。
息子がその家族に家を貸しているわけですが、特に父親は問題のある性格で、主人公と激しく反目し合うようになる、というあらすじ。
取り立てて目立った演出はないけれど、きっちりと「人間」や「土地」をカメラに収めているのが心地いいんです。
そして
「年齢を重ねた人間の誇り」
なんですね。


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