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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画と文学であなたの人生をより強く美しくする」講座~久々に「世にも怪奇な物語」を鑑賞し、フェリーニの魔術に幻惑され、「ポー詩集」をぜひという話につながる!2016年11月5日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画と文学であなたの人生をより強く美しくする」講座~久々に「世にも怪奇な物語」を鑑賞し、フェリーニの魔術に幻惑され、「ポー詩集」をぜひという話につながる!

・「世にも怪奇な物語」を実に久しぶりに観たんですが、エドガー・アラン・ポウの原作を3人の映画監督が映像化したオムニバスで、その監督というのがロジェ・バディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ。
豪華な監督陣ですが、今となっては(ロジェ・バディムって何だったんだ?)感は大きいけれど、映画監督としてよりも、ブリジット・バルドー、カトリーヌ・ドヌーブ、ジェーン・フォンダらとの結婚や交際の方がインパクトがあると、歴史はそう語っています。

「世にも怪奇な物語」、ご覧になったことありますか?
第1話がロジェ・バディム監督「黒馬の哭く館」でジェーン・フォンダとピーター・フォンダ出演。
第2話がルイ・マル監督「影を殺した男」でアラン・ドロン、ブリジット・バルドー出演。
第3話がフェデリコ・フェリーニ監督「悪魔の首飾り」でテレンス・スタンプ出演。

淀川長治・蓮實重彦・山田宏一鼎談、歴史的書籍「映画千一夜」でも「世にも怪奇な物語」について語られていますが、皆フェリーニの「悪魔の首飾り」が飛び抜けて怖いと語っていて、わたしも同感です。
怖くてしかもキッチュで濃厚で・・・フェリーニならではの世界に若き日の手レンス・スタンプが見事なまでの退廃ムードを漂わせている。
必見です。

逆の意味で「ケッサク」なのがロジェ・バディムの「黒馬の哭く館」。
常に露出度が高い上ヘンな衣装のジェーン・フォンダが海岸を馬へ乗り走りまくる。
そのジェーン・フォンダと「恋と死の駆け引き」をするのが弟のピーター・フォンダなんだから、これまた「ケッサク」。
ジェーン・フォンダは最近また女優業をバリバリやっていますが、政治活動やワークアウト活動も含め、これほど不思議なキャリアを持った大女優も珍しい。

ルイ・マル監督の「影を殺した男」はポオの傑作の一つ「ウィリアム・ウィルソン」が原作ですが、若き日のアラン・ドロンの美しさときたら!
それだけでも観る価値十分!
ルイ・マル後年の傑作「さよなら子供たち」を彷彿させるシーンもあって興味深いのです。

原作エドガー・アラン・ポウですが、短編も詩も言うまでもなく素晴らしく、わたしの人生にとってなくてはならない作品たちです。
詩はですね、なにせ
新潮文庫「ポー詩集」を「必携図書」として挙げておきます。

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