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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~2016年ラジー賞を席巻!ハードSMプレイアイテムだけ並べた「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」。2017年1月7日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~2016年ラジー賞を席巻!ハードSMプレイアイテムだけ並べた「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」。

2016年の第36回ゴールデン・ラズベリー賞が2月に発表されていて、これは「ラジー賞」の略称で知られる、「昨年1年間で最低だった映画に贈られる」賞で、しかしこうした賞がかなりの規模で盛り上がること自体、米国の映画文化に対するリスペクトが表れているわけです。
今回のラジー賞は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」が席巻。
最低作品賞、最低脚本賞、最低男優賞(ジェイミー・ドーナン)、最低女優賞(ダコタ・ジョンソン)、最低カップル賞などを獲得。
確かに「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」、ラジー賞を独占するに相応しい内容でした。(「ファンタスティック・フォー」もかなりの部門を制したようですが)
なにせあのスカスカ感、鑑賞後、さっぱりすっきり「何も残らない」度合い、しかもそんな作品がメガヒットしているというこの馬鹿馬鹿しさ・・・ラジー賞史の中でも特別な地位に就いたとさえ言える「逆充実ぶり」でした。

わたしが「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を最後まで鑑賞できた理由はただ一つ、ヒロインのダコタ・ジョンソンが顔、プロポーションともなかなかに魅力的だったから。
「大スター!」というオーラはないにせよ、十分に鑑賞に耐える容姿をしている。
「アップに耐える顔」か?と問われれば、「やや低いレベルでアップに耐える顔」と答えておきましょう。
主演男優の方は、わたしから見れば、かなり退屈な俳優だった。
「女子大生をハードなエロスの世界に誘い込む若き成功者」という役にしてはクセがないのですね。
ヒロインがパッとしない女優だったら観ていられなかった。
けれど原作を含め、特に米国の多くの女性がこの作品に熱狂したわけですね。
ふ~~~む。
主演のジェイミー・ドーナンの「秘密の部屋」の中に「ハードなSMプレイ用」と思しきアイテムがズラリと並んでいたのだけれど、それらも映画中ではほとんど使わず仕舞いですし。
映画ぜんたい通して実にあっさりしていて、まったくエロティックじゃありません。

ぜんぜん関係ない映画ですが、ジョン・アーヴィング原作で、ジェフ・ブリッジス、キム・ベイシンガー共演の「ドア・イン・ザ・フロア」という作品があるんですが、こちらがずっとエロティックです。

比べても仕方ありませんが。

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