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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画俳優演技論」~2016年日本アカデミー賞最大の見もの「有村架純」を振り返る。2017年1月19日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画俳優演技論」~2016年日本アカデミー賞最大の見もの「有村架純」を振り返る。

2016年日本アカデミー賞についても記しておきましょう。
一番の見ものは主演女優賞で、

吉永小百合
綾瀬はるか
安藤サクラ
樹木希林
有村架純

が壇上に揃った時間でした。
有村架純がこの中にいるっていうのが何とも不思議な景色です。

有村架純。
「あまちゃん」で俄かに注目された時、わたしは(まあ、今だけの注目だ)とほぼ確信していました。
共演は、と言うか、「あまちゃん」の中心は能年玲奈と橋本愛でしたね。
元々映画界に定着している橋本愛は別格として、能年玲奈もいずれ日本の映画界の中心的存在になれると目していました。
いかにも普通っぽい有村架純は、「あまちゃん」後に間もなく消えるだろうと見当を付けていました。
今のところ大間違いです、わたしの予想は。

橋本愛は予想通りの活躍を続けているけれど、能年玲奈は事務所のごたごただか何だか知らないけれど、現在ほぼ消えています。
それよりも有村架純が「映画」でこれだけ引く手あまたとは想像しなかった。
「ビリギャル」なんかは「企画物映画」であって、それがヒットしたからといって、「有村架純が映画をヒットさせた」とはならないんですが、その後も次々と主演格の映画が続いている。
それだけ映画監督たちに求められているということは、「いいものを持っている」と認識されているからです。

それにしても、

吉永小百合
綾瀬はるか
安藤サクラ
樹木希林

そして、
有村架純

綾瀬はるかはいまだ(どうかなあ??)という要素があるけれど、他の3人は「大女優」。
吉永小百合は言うまでもなく、かつてはもっぱらテレビドラマで「半ばイロモノ」的役が多かった樹木希林も、今や映画界の重鎮。
年齢が上がるにしたがって、映画出演が引きも切らない状態は凄い。
安藤サクラが既に「若き大女優」なのは何度も書いている通りです。
この中に、有村架純が!!
有村架純が~~!!

正直いまだに、かなりシュールな風景。
とは言え、

頑張れ、有村架純!!

とは言いたくなるキャラクターです。

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いっぷく

暮れのNHK紅白歌合戦の紅組司会をつとめたぐらいですから、他の女優ごぼう抜きという感じですね。しかし、このまま順調に大女優、となるほど芸能界は楽ではなさそうで、たぶんスキャンダルやその他で仕事を干されたり、年齢による演じる役の変化でいい仕事ができなかったりで苦しむこともあるかもしれません。
今後、谷に落ちてからどう這い上がるかがみものですね。
2007年、長澤まさみも紅組司会をつとめる話があったのに、二宮和也との熱愛話が出たことから、ジャニーズ事務所の横槍が入ってだめになり、しかも明石家さんまとの確執まで報じられ、ビートたけしからは「こんな顔なの。普通の子じゃん。何か田舎の出で、東京の安アパートに住んでて、強盗に襲われそうな顔だな」とコバカにされて、もはやこれまでかと思われましたが、そこからが彼女の真骨頂でしぶとく生き残ってますね。
『海街diary』で、ビートたけしが選ぶ「第25回東京スポーツ映画大賞」の助演女優賞をとったときは、たけし自身、2007年の酷評などなかったようにベタ褒めしていました。私は落としたり褒めたりするたけしの考えはよくわかりませんが、とにかくしぶとく頑張っている点は評価しようと思いました。
by いっぷく (2017-01-19 00:35) 

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