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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ~ポップな「ツァラトゥストラかく語りき」から猪木VSアリのコメント欄、そして三島由紀夫の狐狗狸さん。2017年1月25日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ~ポップな「ツァラトゥストラかく語りき」から猪木VSアリのコメント欄、そして三島由紀夫の狐狗狸さん。

・映画「セブン」のオープニングはカイル・クーパー。
あのオープニングを公開時に映画館で浴びたことは幸いである。

・ニーチェの「ツァラトゥストラかく語りき」と言うか、岩波文庫の「ツァラトゥストラはこう言った」をずいぶん久々に開いてみたが、けっこうポップな書き方ですね。
おもしろい。
帯には「恐るべきニヒリズムの深淵」と書いているけれど、そんなお決まりのレッテル抜きで読んでみるととても新鮮な刺激に満ちた内容です。

・アントニオ猪木VSモハメッド・アリの「格闘技世界一決定戦」も動画サイトでいろいろ映像を観ることができますが、こんな試合があった事実を知らなかった外国人、特に米国人が多くコメントしてるのを見かけます。
それでですね、馬鹿と言いますか、猪木VSアリについてに限らないのですが、

「知りもしないのに適当なことを発言する」

という人間が多過ぎて困る。
猪木VSアリ戦であれば、その背景、特に猪木がアリに強いられた、「ほとんど持ち技を封じられたルール」を知らずして語ることはできない。
が、語っちゃうんですね~。
それどころかボロカスに言う。
そりゃあ知らずに観たら、猪木がアリを怖がってずっと寝たままでいる卑怯者に見えるでしょう。
しかし「アリが強いた過酷なルール」のために、パンチを回避しながら攻撃する方法はスライディングキックしかなかった。

・何かを語る時には、最低限に知識を持て!

これは「言論」の原則です。

・オカルト映画の「ヘルハウス」と聞いて「懐かしい」と感じる方も多いでしょうが、あの作品でとりわけ印象的なのが霊媒師に扮したパメラ・フランクリン。
もし「理想の女霊媒師アンケート」があるとすれば、きっと「ヘルハウス」のパメラ・フランクリンが1位になるでしょう。
ま、他の女霊媒師役は特に思いつきませんが。

・学研M文庫から出ている三島由紀夫「黒蜥蜴」の巻末付録として、三島由紀夫や江戸川乱歩などの対談が収められていて、これがなかなかおもしろい。
対談には芥川比呂志、杉村春子らも出ていますが、三島は「UFOも幽霊も信じている」旨発言し、しまいには皆で狐狗狸さんを始めます。
昔流行ってました、狐狗狸さん。
だいたい誰が動かしているのかすぐ分かるんですが、この対談では上手く動かなかったようです。


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